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人は易きに流れる

デスクで書類を見て困った様子の人

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。

年末間近にダイハツの不正問題がニュースを賑わしました。

安全性に関わる検査の不正です。自動車メーカーとして許されることではありません。工場の操業を一定期間止めるようですが、その影響も大きいです。ダイハツの従業員の給与や雇用だけではありません。部品などを製造している下請け企業、運送会社など影響を受ける会社の数も多く、その従業員などを考えると、影響は広範囲に及びます。

それだけ大手企業の責任は重いのです。そこで原因や背景について多くのことが報道されています。もちろん安全基準に適合する結果が出たと報告したのは現場です。言い換えると、実際に不正を実行したのは現場です。しかし、不祥事が起こった時はいつもですが、批判の対象は現場から経営陣や会社組織に移っていきます

経営陣は、

過去に短期間で開発できた成功体験が忘れられず、驕っていたのではないか?

現場に無理な要求をしていたのではないか?

業務を管理、監督を怠っていたのではないか?

と、矛先は経営陣に向いていきます。

さらにお約束のように必ず引き合いに出されるのが従業員に課すノルマの問題です。会社が厳しいノルマを課していることが背景にあって、現場はノルマを達成するために不正をしてしまう。そもそも厳しいノルマを課す会社が悪い、という論調です。

しかし仕事にノルマはあって当たり前です。売上も生産数も一定以上のものがあって初めて利益が出て、ビジネスが成り立ちます。経理などの事務作業でも、期限内に決められた作業を完了しなくてはなりません。これもノルマです。過剰な要求は問題ですが、経営が成り立つのに必要なノルマはあって当たり前です。

確かに短い期間での開発は大きなプレッシャーだったかもしれません。しかし、プレッシャーだけが原因とは限りません。人は易きに流れるものです。楽できて、問題が起こらず、やり過ごせるなら、いけないと分かっていても、ちょっとズルいことをする誘惑に負ける人もいます。それでも何か事故が起こると批判されるのは経営者なのです。

人は基本的に善人だけど、同時に怠惰なもの

だから、

人は信じても仕事は信じるな

という言葉があります。

厳しく管理すると信用してくれないと従業員は不満に思うでしょう。任せっきりにすれば、問題が起こることもあります。そして問題が起これば責任を問われるのは経営者です。人を使うのは大変です。それでも人を雇い、使うのが経営です。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

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