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Jリーグではヴィッセル神戸が初制覇

優勝した少年野球チームの帰りのバスの中

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。

ヴィッセル神戸がリーグ初制覇しました。その要因は何でしょうか?

今年はプロ野球では、阪神タイガースがセリーグを制し、オリックスがパリーグを制しました。日本シリーズでは関西のチーム同士の戦いとなりました。その上、Jリーグではヴィッセル神戸が初制覇です。今年は関西の年と言って良いでしょう。

Jリーグを制した今年のヴィッセル神戸ですが、経営にも参考になることが多いです。今シーズンは途中から戦略を大幅に変更しました。これが英断であり、リーグ制覇の主な要因だと考えています。

シーズン当初は以前からの戦略をとっていました。その戦略に必要な能力の高い海外から一流の選手もいました。ベテランも多かったですが、それほど衰えておらず、十分活躍できる状態でした。怪我による離脱もありましたが、戦略を変えるほどの影響はありませんでした。

ところが思うような戦績は得られませんでした。問題は、一流の選手の能力や状態ではありませんでした。問題は他の選手にありました。他の選手の能力に問題があるのではありません。シーズン当初にとっていた戦略に必要な能力が低かったのです。

チーム全体を考えた場合、どのような能力を持っている選手がいるのか、その構成はどうなっているかが重要です。ヴィッセル神戸の選手構成では、海外の一流選手を生かすことは難しかったように見えました。

そこで、海外の一流選手を生かす戦略から、選手構成を考えた上で最も高いパフォーマンスが望める戦略に変更しました。その戦略は、海外から獲得した選手の秀でた部分を生かせないものでした。一流選手でも特性があります。全ての面で優れているわけではありません。変更した新しい戦略では、平凡な選手でしかありませんでした。そこで、彼らの出場機会はめっきり減っていきました。

海外の一流選手は世界的なスーパースターです。彼らを生かせない戦略を取ることは英断です。その戦略で勝つには、戦略上必要な能力の高い選手を起用しなくてはなりません。それは、彼らを試合で使わないことを意味するのです。

どこの会社にも、スーパースターとまでは言えなくても、社内外から優秀だと評価されている人がいるでしょう。平均以上に良い成果を出している人もいるでしょう。そんな人の会社への貢献は大きいでしょう。一方、スーパースターにはクセの強い人が多いです。枠に囚われない独自の仕事の仕方をし、それが容認されているケースが多いです。

しかし、社員全体の構成を考えた場合、業務のやり方などを統一した方が良い場合、会社が決めたことに従うように求めることができますか?彼らを外す方が会社全体のパフォーマンスが上がる場合、その人たちを外せますか?

これを決断し、実行することができるのは経営者しかいません。それ以前に、ビジネス環境や社員構成全体を考えて戦略を見直すのも経営者しかいません。現状に合わせ、会社全体の業績を上げることが経営者の役割なのですから。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

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