オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。
厳しい指導は受け入れられない時代です。従業員の育成も、それで良いのでしょうか?
教育現場での指導方法が大きく変化しました。一人ひとりの長所を伸ばすことを中心に据えています。叱責するのではなく、褒めて育てることが主流となりました。運動会のかけっこでも順位を付けず、全員頑張ったから一等賞と評価されます。これら自体は、悪いことではありません。
このような新しい指導方法の中で育った世代が、今の若手、一部の中堅社員です。厳しく指導された経験も、叱責された経験もほとんどありません。できないことを責められたこともありません。見て覚えろと、突き放された経験もないでしょう。旧来の教え方、指導の仕方に慣れていません。
そこで仕事の場の教育でも、学校などの教育現場に準じた指導方法が取り入れられるようになりました。マニュアルを準備し、一から十まで丁寧に教えることが主流となっています。察しろ、見て盗め、自分で考えろ、自分で考えて動け、まず行動しろ、は時代遅れと評価されます。実際、若手社員の評判も良くありません。彼ら彼女らは、細かく丁寧な説明と指導をしてくれる職場を望んでいます。
これは育った環境の違いによるものです。良い悪いは別にして、以前の指導方法は通用しないのが現実です。反発や不満を押さえ込んでも、結果として従業員が成長しないのであれば、指導方法を変えるしかありません。
しかし、実際に若手社員を見ていて感じる問題点もあります。最低限のレベルに到達する人は増えているのですが、応用の効く本当に高いレベルの能力を持っている人が減っています。そして、いくら丁寧に説明し、指導しても、最低限のレベルのことも身に付かないままの人も増えているようです。
マニュアルを準備するのにも手間暇がかかります。丁寧に説明し、指導しようとすると、以前の方法と比べると、指導する側の負担は格段に大きくなります。それでも、そうしなければ従業員が育成できないのです。丁寧な指導を行わなければなりません。
その上で、もっと高いレベルの能力を身に付けたい人には、自分で考えて行動し、失敗も含めた経験を積ませることも必要でしょう。最低限のレベルに達していない人には、厳しく指導することも必要でしょう。丁寧な指導を基本としながら、より成長を望む従業員や、最低限のレベルに達しない従業員には、相手に合わせた指導方法を採ることが必要です。
今の時代、人材育成には以前以上に時間と労力が必要です。特に指導に直接関わる中間管理職や中堅社員の負担は大きいでしょう。それでも従業員の成長なくして、会社の成長も存続も望めません。具体的には、指導に関わる側への指導方法の教育、労などのケアが必要です。それを整備するのは経営者の役割です。
本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。
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経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
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長尾洋介プロフィール
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