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理と情のどちらが有効?

会議室でメンバーに説明する女性

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。

従業員の協力を得ることに苦心している経営者や管理職は多いです。そこで有効なのは論理でしょうか、それとも情でしょうか?

結論から言うと、組織をまとめるのにも、従業員の協力を得るにも、理も情も必要で大切です。どちらが欠けても機能しません。ただし、会社の規模や環境によって、その影響の大きさには違いがあります。

例えば、大企業では理の影響力を使う方が効果的です。情で動かすには密接な人間関係が前提となりますので、組織が大きい場合、情に頼るのは難しく、理に頼らなくてはならないのも仕方がありません。また、従業員の属性もその要因として考えられます。大企業の従業員は大卒が多いです。頭で理解し、納得すれば従う傾向があります。ある意味、物分かりが良く、行儀が良いとも言えます。

一方、中小企業の場合は、組織が小さい分、人間関係が緊密です。経営者含めて、リーダーの顔も知っていますし、直接コミュニケーションを取る機会もあります。身近な存在であるだけに、親近感も持ちやすい環境にあります。そこで、理以上に情の影響力が大きくなります。一方、誰が意思決定を行っているかも分かっていますので、納得できないことがあると、経営者含めたリーダー個人に反感を感じやすく、いくら理詰めで説明したり、説得しようとしても言うことをきかないことも起こります。

これは大企業でも、部門内や、現場のチームにも似た現象が見られます。ただし、大企業の場合、元々比較的聞き分けの良い従業員が多いことと、定期的な人事異動により、情の面で問題が起こったとしてもリーダーが変わることで問題が深刻化しません。

会社の規模に関係なく、会社の意思決定は適切であると論理的に説明できることが大切です。この理の部分の重要性は大企業も中小企業も違いはありません。論理的に説明できる意思決定を行った上で、従業員と良好な人間関係を築き、この人の言うことなら従おう、この人が目指していることなら協力しようと思ってもらうことが重要になります。この情の部分の重要性は、中小企業では会社全体、大企業では部門内で大きくなります

中小企業では、意思決定を行うのは、従業員にとって身近な存在である経営者です。従業員に協力してもらうためには、経営者が論理的に説明できる意思決定を行うだけでなく、従業員と良好な人間関係を築き、応援しよう、協力しようと思ってもらう存在になることが求められます。

本当に中小企業の経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

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