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迷惑行為の影響

デスクで頭を抱える男性

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

SNSで拡散されている客による迷惑行為が話題になっています。その影響範囲は広いです。

SNSで拡散されている以上に、実際の迷惑行為は多いでしょう。迷惑行為をしても、ほとんどの人はは、SNSに投稿しないはずだからです。また、マスコミのインタビューに答えていた回転寿司や飲食店で働いている人も、客の迷惑行為は以前から少なくないと証言しています。

迷惑行為は、している人にとってはただの悪ふざけでしかないかもしれません。迷惑行為を録画してSNSに投稿する人は、ただ目立って注目を集めたいだけかもしれません。被害にあった会社のほとんどが刑事民事で訴えるそうです。迷惑行為を行った人は、自分がしたことに対して罪に問われ、責任を負わされることになるでしょう。それは自業自得です。

ただ、迷惑行為の被害者である会社は、犯人が捕まったとしても、それで終わりではありません。迷惑行為が出来ないように対策を講じなくてはなりません。

席に置いてあったお箸は一つひとつ包装した物に変える会社もあるそうです。調味料なども一回に使う量に小分けした袋入りに変える会社もあるそうです。当然、コストがかかります。

また会社によっては、お客さまが来る度に席に持って行くようにしたそうです。追加で必要とリクエストがあれば、その都度店員が持って行くようにしたお店もあるそうです。このような対処をするには、今までよりも多くのスタッフが必要になります。人件費も増えるでしょう。合わせて、業務効率も落ちます。

これらの対処にはコストがかかります。固定費も変動費も多くかかります。しかし、衛生面での不安もあり、客足が遠のく可能性もあるので増えたコストを値段に転嫁するのは難しいでしょう。コストが増える上に売上が下がることで、会社の経営に影響を与えることになります。しかし、これは短期的なことでしょう。いずれコストは値段に反映されることになります。最終的に不利益を被るのは、その会社だけでなく、その他の善良なお客さまたちなのです。

また、この影響はコストや値段だけでは済みません。今までは卓上にあった物でも、一々店員を呼ばなくてならず、持ってきてくれるまで待たなくてはなりません。あるいは、お客さま自身が自分で取りに行く形態をとっているお店では、わざわざ取りに行かなくてはなりません。いずれにしても、今までよりも面倒なことが増えます。

さらに再発防止のために、客席の見回りが必要になります。必要なことだと分かっていても、監視されている気がするでしょう。気分も良くないでしょう。窮屈に感じ、居心地が悪いと感じるかもしれません、

迷惑行為は会社の業績に悪影響を与えるだけではありません。値上げや、不便さや居心地の悪さなど、利用客にも悪影響を与えます。迷惑行為をするのは、何万人に一人、何十万人に一人いるかいないかでしょう。しかし、そのために迷惑を被る相手は膨大な数になります。

では、会社としてはどうした良いのでしょうか?犯人を見つけ、罪を問えたとしても影響は避けられません。いかにして未然に防ぐかを考えることが大切です。コストや、お客さまの印象を考えると、簡単ではありません。それでも影響の大きさを考えれば、放っておくことも出来ません。

現場の知恵を借りながら、対策を考え、実行しなくてなりません。全ての従業員を巻き込んで対処することが求められるテーマです。全社を巻き込んで何かをする場合、その推進役を担えるのは経営者しかいません。

一度、いかにして迷惑行為を防ぐかに取り組んでみてはいかがでしょうか?

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

応援しています!

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