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国葬に大義はある?

指揮者とオーケストラ

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

日本とイギリスと国葬が続いています。国民の反応は、大きく違うようです。

日本の国葬が発表された当初は、比較的好意的な反応が多かったようでした。ところが、その後、暗殺の背景が明らかになっていくに従って、国民の反応は否定的なものに変わっていきました。今では、反対の人が大多数となっています。

一方、イギリスではほとんどの国民が国葬に賛成しています。もちろん反対している人もいます。しかし、王室に否定的な人たちですら国葬に反対しているのは少数派のようです。

生前の国への貢献を比較するのは難しいです。在任期間で比較するのも正当ではないでしょう。

では、この違いは、どこから来ているのでしょうか?

国葬は、国民全員に弔意を強要する側面があります。そして、税金という間接的な自分の負担を強要することになります。恣意的に行われて良いものではないでしょう。そこで、誰であれば国葬を行うかどうかルールや基準を決めるべきという声もあります。しかし、ルールや基準を明確に決めておけば賛同が得られるものではありません。

今回、日本で国葬に反対する人が多い大きな原因は、特定の団体との関係についての疑惑です。このことで過去の貢献や功績が変わるわけではありません。しかし、その団体の活動を容認した印象を持たれています。と言うよりも後押しし、被害を広げた論調も見られます。このような疑惑のある人の葬儀を国葬にするのは問題があるという考えです。

そして、日本の国葬は、端的に言えば、大義が失われたのです。

多くの人に強要したり、負担を強制する場合は、大義、正当性が必要です。これは会社においての意思決定にも通じるところがあります。国葬を行うかどうかというほど大きなことではないかもしれませんが、従業員にとっては、強要され、負担を強制されることになるのは同じです。それだけ会社の意思決定は重たいのです。

そして、会社の意思決定を行うのは経営者です。経営者が判断し、決断する時には大義や正当性があるかどうか考えなくてはなりません。そして、それを従業員に説明する責任があるのです。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。

そして支援したいと思っています。

応援しています!

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