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経営改善が掛け声倒れ

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オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

経営改善に取り組んでいる会社は多いです。しかし、掛け声だけで終わりがちなようです。

経営改善に取り組む場合、多くは、売上増加や経費削減に取り組みます。いずれも経営改善には効果的です。

しかし、実際に取り組み始めると、多くの壁に当たります。まず、具体的に何をするのかが固まりません。何をするか決めても、なかなか実行出来ません。さらに実行しても、期待しているほどの成果は出ません。

成果が出ないのは、どこに問題があるのでしょうか?

売上増加も経費削減も、取り組む時には数値目標を決めなくてはなりません。多くの会社では、全社で決められた目標が、部門ごとに割り振られます。

ところで、現場に与えられている権限の範疇で出来ることで目標は達成出来るのでしょうか?

それぞれの部門の業務は完全に独立していません。社内の業務は全てがつながっています。一つの部門の一つの変更が、いくつもの部門に影響を及ぼします。そのため、一つの部門が目標達成のために有効な対策であっても、他部門への影響を考えると採用出来ないことも出て来ます。さらに、一つの部門だけでは解決出来ない問題や課題もあります。

例えば営業や販売部門が、売上を伸ばせば生産部門の負担が増え、経費が増えるかもしれません。経費を増やすだけでは生産を増やすにも限界があれば、価格や料金を上げなくてはならないかもしれません。

これらの例のように、実際には単独の部門で解決出来ないことの方が多いです。そのため、部門ごとに目標を割り振り、対策を考えさせただけでは、目標は達成出来ません。

部門には責任者がいます。責任者に任せ、現場に発破をかけて行動を促すことは悪いことではありません。しかし、全社で考えた場合、それによって全社の目標が達成されるのかと言えば、それは現実的ではありません。

では、どうすれば良いのでしょうか?

答えは全体最適の視点で、全体の整合性を考えた上で部門ごとに方針や対策を決めることです。

現場の責任者に任せる方が経営陣としては楽かもしれません。目標を部門ごとに割り振る方が楽かもしれません。しかし、必要なのは成果を出すことです。そのためには経営陣がしっかりと全社の全体最適の視点で対策の全体像を考え、描き、部門に下ろさなくてはなりません。それを主導することが出来るのは経営者しかいません。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

応援しています!

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