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情報の真偽を判断する

山積みの書類に呆然とする男性

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

情報を入手することは、ますます簡単になっています。その一方、情報の真偽を判断するのも難しくなっています。

ネットの普及によって、情報の入手は、手軽で簡単に出来るようになりました。そして同時に、誰もが情報を発信出来るようになりました。

実は、情報に含まれるものは、事実だけではありません。善意か悪意かは別にして、情報を流す場合、流す人の意図が入っています。その意図は、本人が目立ちたい、評価されたいなどの場合もあります。実際に多いのは、自分の考えや意見に同調する人を増やす意図です。

そのために事実でないことを、事実であるかのように流す人もいます。最近よく聞かれるフェイクニュースです。情報に含まれている事実が本当かどうかを確認することは難しいことも多いです。

また、事実に基づいていても、意図が含まれていることは同じです。意見や感想、修飾する言葉などの表現を使って、何等かの印象を与えるのです。その手法は巧妙になっているので、注意しなければ、意図通りに、感化されてしまいます。

人は受け取った情報を無意識に判断してしまう傾向があります。ある人の情報が正しいと判断すれば、その人の情報を全て正しいと判断しがちです。逆に、ある人の情報を疑わしいと感じると、その人の情報は全て疑わしい、あるいは嘘や偽の情報だと判断しがちです。

また、元々自分の意見や考えに合う情報は目に留まりやすいものです。さらに、こうであって欲しいという潜在的な願望を満たしてくれる情報や、興味のある情報にも目が行きがちです。そしてこれらの情報は正しいと判断しやすいです。

さらに今は、検索エンジンだけでなく、ニュースサイトでも、自分の興味のある情報、気に入りそうな情報が集められ、目立つように表示されるようになっています。その結果、ますます自分の意見や、正しいと判断したものを、より正しいという考えを強化させる情報ばかりに触れるようになります。そして、どんどん一つの意見、一つの見方に凝り固まっていきがちです。

意見や見方は人によって違います。そして、情報が自分の意見や見方が正しい裏付けになっていると、誰もが信じています。典型的な例は、新型コロナウイルスの感染防止対策、ワクチン、そして最近のロシアによるウクライナ侵攻についての情報や意見の違いです。

経営判断には情報が必要です。しかし広く情報を集めているようで、実際には集めている情報が偏っているケースは少なくありません。自分にも社員にも違うフィルタをかけて情報を見ていること、真偽を判断していることも忘れてはいけません。それでも集めた情報の中で意思決定し、社員に協力して動いてもらわなくてはならないのが経営者です。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。応援しています!

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