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プロジェクトの計画は大丈夫?

建築現場で相談する3人の作業員

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

ビジネスにはプロジェクトがつきものです。プロジェクトを計画する段階から注意しなくてならないことがあります。

業務改善、新規事業など、発展させるため、あるいは維持継続させるために、会社には取り組まなくてならない課題があるものです。そして、重要なプロジェクトこそ、大きなものになります。大きなプロジェクトは、関わる人数も多く、期間も長いことが多いです。そして、大きなプロジェクトは計画通りに進まないことが多いです。

課題に取り組むことを決める時、いつまでに終えるのか期限を決めることが多いです。期限を決めなければ、終わらないのが課題への取り組みです。期限を決めることは悪いことではありません。そして実際に取り掛かる前に、具体的なプロジェクトとして計画を立てることになります。

ここで多くの会社で起こるのは、期限内に終えるのが難しいという現場からの抵抗です。現場には通常の業務があります。プロジェクトの業務は、通常の業務に上乗せされます。また、期限が決められ、計画が出来れば、それらを守らなくてはならないと思っています。遅れそうになればプレッシャーがかかることも知っています。そして、結果として期限内に終えられなければ責められることも分かっています。ですので、出来るだけ期限は長くしたいのです。

一方、会社は社として決めたことなので、期限内にプロジェクトを終えようとします。会社と現場のそれぞれの立場から見れば当然です。そして、双方の意向の違いが現場からの抵抗として現れるのです。

では、どちらの意向に従うことが良いのでしょうか?

そもそも会社が決めた期限には根拠があるのでしょうか?何らかの事情があって決めたかもしれません。だいたいこれくらいはかかるだろう、と予想して決めたかもしれません。いずれにしても、現実的かどうかは不明なことが多いです。

一方、現場の要望も同じです。出来るだけ期間は長く、期限は先の方が助かるでしょう。しかし、要望する期間が与えられれば完了出来るかどうかは不明なことが多いです。

会社と従業員のどちらの意向に合わせるかで期限を決めること自体が問題です。どちらに合わせても、完了出来るかどうか、リアリティが感じられません。まずは、全体のプロセスを描かなくてはなりません。その上で、それぞれのプロセスに作業レベルにブレイクダウンし、それぞれの作業に必要な時間や日数などを見積らなくてはなりません。そしてクリティカルパスを特定し、全体計画案を立てます。こうして初めて、プロジェクトに必要な期間について検討する材料が揃います。そして、こうして作った全体計画案を元に、会社と現場の事情を考慮に入れ、調整しながら現実的な計画を立てるのです。

プロジェクトの目的は、課題に対処することです。会社の要望を押し付けても、現場の要求を通しても、目的が果たせなければ意味がありません。プロジェクトを成功させる可能性の高い、現実的な計画を立てるには経営陣と現場と、目的を共有した上で、調整しなくてはなりません。この調整を推進出来るのは経営者しかいません。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

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