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強要して来る取引相手

自動車の中でお互いそっぽを向く二人の男性

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

ロシアによるウクライナ侵攻がニュースをにぎわせています。ビジネスへの影響も懸念材料ですが、二国の関係性には考えさせらることがあります。

ロシアにはウクライナに対して、こうあって欲しいという強い思いがあることが根底にあります。しかし、ウクライナがしていること、しようとしていることは、ロシアが求めていることと違っています。そのような状況の中で、今回ロシアは武力侵攻によって、ウクライナにロシアが望んでいることをさせようとしています。

ウクライナは主権国家として、自分の国のことは自分で決めて良いです。ウクライナがロシアの思い通りなっていないことは、ロシアが武力侵攻して良い理由にはなりません。少なくとも理解出来ません。

理解出来ないのは、今回の事態の分析の中で言われている権威主義と民主主義との違いが原因かもしれません。ロシアと私たちでは、根本的に考え方が違うのでしょう。

考え方が違うこと自体に問題があるわけではありません。問題は、相手が本来持っているはずの選択権を無視し、自分が望むことをするように相手に強要していることです。そして、強要しても良いという考え方を持っている国があることです。

今回のケースでは、武器を突き付け、攻撃して言うことを聞かせようとしています。抵抗すれば、さらに攻撃してきます。攻撃を止めるように要求すれば、抵抗するための武器を先に置くことを条件に付けてきています。誰でも、武器を手にし、攻撃してくる相手の前で丸腰になる気にはなりません。相手の要求も受け入れなくてはならなくなるでしょう。

もちろん誰にでも、他者にして欲しいこと、して欲しくないことがあるでしょう。他者が自分の希望通りの行動をしたり、選択するとは限りません。それぞれに事情があり、考えがあるから当然です。他者が自分で決めて良いことを、希望に合うように強要するのは、他者にとっては理不尽なことです。

望ましいのは、話し合い、交渉し、折り合いをつけていくことでしょう。そして、どうしても合意出来ない場合は、ノーディール、つまり付き合わないという選択肢もあるはずです。

しかし現実には、ビジネスでも似たケースも少なくありません。いくら考えが違っても、全く付き合わないわけにはいかない相手もいるでしょう。そして、直接的に脅してくることはないかもしれませんが、相手の中にはロシアのように相手が自分の要望に従うことが当然と考えている相手もいるでしょう。全く合意出来なくても付き合わなくてはならない相手がいるでしょう。全面的に相手の要求を飲まなくてはならない相手やケースもあるでしょう。

本来、ビジネスの取引関係はフェアであるべきです。強要する相手や、全く考えが違い、相容れない相手とは付き合わず、取引もしないでいれば良いのでしょうが、そうはいかないこともあるのが現実です。付き合うかどうかの判断は、好き嫌い、良い悪いよりも会社にとって、自社のビジネスにとってどうかが優先されます。

そして、考え方の違う相手と交渉するのも、どこまで合意を求めるかを決めるのも、付き合うかどうかを決めるのも、最終的には経営者です。本当に経営者は大変です。

だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。応援しています!

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