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バランスを取るのは難しい

荒涼とした道のない場所に一本の道路標識

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

経営に関する意思決定は簡単ではありません。会社全体のバランスを取るのは難しいからです。

何の問題や課題に対して、何を、どのような方法で行うのかが意思決定です。しかし、それは最終的な結論でしかありません。

意思決定では、多くの場合、何を、どのような方法で、の部分に注目が集まります。しかし、本当に重要なのは、何の問題や課題について取り組むかを決めることです。

問題はなくても、どの会社にも課題はあります。そして会社の中の、どの部門、どの機能にも問題か課題があります。その全てに同時に取り組むことは現実的ではありません。資金的にも、マンパワー的にも不可能でしょう。

では、どの問題や課題に取り組めば良いのでしょう?

重点目標や重要課題などと掲げられるものがあります。その多くは、社内に対しても、社外に対しても、好意的に受け取られるものです。あるいは、経営者や経営陣が興味や関心が高いものです。

しかし、それが本当に優先順位の高いものかどうかは不明です。

ある部門や機能を強化することが、会社全体のパフォーマンスを上げることにつながるのでしょうか?部分最適の総和は全体最適ではないと言われています。バランスを欠けば、全体のパフォーマンスは上がりません。

そもそも何に取り組まなくてはならないのか?それを決めるには、まず会社の目標が明確でなくてはなりません。そして、その目標を達成するための問題や課題を見極めなくてはなりません。認識している問題や課題は多くあるかもしれません。しかし、会社の目標に対しての重要度で優先順位を付けなくてはならないのです。優先順位を付けるには、会社全体の機能を俯瞰して見なければ分かりません。

この視点を持ち続けるのは簡単ではありません。日々、問題も起これば、課題も見つかるでしょう。それらを解決したい気持ちになるのは当然です。魅力的な解決策の情報があれば飛びつきたくなるでしょう。

しかし、それらは会社全体の目標にとって優先順位が高いのでしょうか?

社内外からの要望に応じたくなるでしょう。誘惑も多いでしょう。何に取り組むかを最終的に判断するのは経営者です。会社の意思決定はゴールファースト、目標指向のでなくてはならないのです。経営者は、要望に応えたい気持ちや誘惑に打ち勝たなくてはならないのです。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。応援しています!

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