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社員の頭に浮かぶ決定事項への疑問符

会議室でメンバーに説明する女性

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

会社が決めたことは従業員に実行してもらわなくてはなりません。しかし、決定事項に疑問があると従業員は進んで実行しないものです。

新型コロナウイルスに関する政府の対策には多くの疑問の声が上がっています。

例えば、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言です。これらが発出されなくても、感染者が増えれば、多くの日本人は行動を自粛します。飲食店の営業に制限を加えなくても、街の人出、特に夜の人出は減っています。ただ、医療体制は平時ではない対応が必要でしょう。にもかかわらず、飲食店などの営業自粛とセットになっています。感染防止効果は限定的な上に、法的に医療体制を整えることを強制することも出来ません。これでは、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言に納得出来ない人が多くいても当然でしょう。

次に、水際対策です。海外から変異種を入れないためのようですが、もう既にオミクロン株は日本に入って来ています。昨年末から今年の年始にかけては、変異種が入って来ることを遅らせ、備える時間を稼ぐことに意味があったでしょう。しかし日本で変異も起こるでしょうし、今の時点でほぼ鎖国のような対策をしても効果は薄いでしょう。一方、水際対策が続いているため、技能実習生や留学生が入国出来ない状態が続いていることで、行き先を受け入れている他の国に変える人も増えているようです。今後、水際対策を解除しても、新型コロナ以前と比べて、日本に働きに来たり、勉強しに来る人は減るでしょう。今の時点での水際対策は、効果があるとも思えず、先々に大きな問題を起こす可能性が高いと思われます。

さらに先日、東京と大阪に新型コロナの病床を増やすことが発表されました。看護師など医療関係者200人を政府が用意するとのことです。病床を増やしても人がいなければ稼働できないと言われていますので、良い対策だと思います。しかし、日本中に感染が拡がり、医療がひっ迫しています。人を確保するためには、どこかにいる医療関係者を減らさなくてはなりません。200人を確保出来るのかに疑問が残ります。

これらの決定や対策には疑問符が多くつきます。

  • 目的に対して効果があるのか
  • メリットよりもデメリットが大きいのではないか
  • 長期的な視点で見ても必要なのか
  • 必要な資源は準備出来るのか

状況や条件など、私たちが知っていることは全てではないかもしれません。しかし、これらの疑問が解消されなければ、納得出来ません。そこで政府に求められるのは、必要な情報を伝え、きちんと説明することです。つまり、アカウンタビリティ、説明責任を果たすことが大切なのです。

これは会社の決定事項と共通しています。従業員の頭に疑問符が浮かんだままになっていないでしょうか?会社の決定事項に従業員が疑問を持っているとすれば、決定事項が適切であると理解するのに十分な情報を与えておらず、十分に説明していない可能性があります。つまり説明責任を果たしていないのです。

意思決定するのは経営者です。そして、それを従業員に実行してもらうために、きちんと説明し、理解を得なくてはならないのも、最終的には経営者の役割です。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。応援しています!

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