オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
売上の8割以上を占める取引先からの振り込みが1ヶ月半以上遅れると、あなたの会社はどうなりますか？
ニュースによると、世界的大手旅行サイトからの宿泊施設への振り込みが遅れているようです。ある宿泊施設では1ヶ月半以上遅れて振り込まれ、他の宿泊施設では2か月経っても振り込まれていないそうです。どちらの施設も、そのサイトからの売上が8割を超えているそうです。
会社は売上と支払いの金額と時期をみて資金繰りを行っています。取引先から、いつ、いくら入金があるかを元に、いつ、いくら支払いが出来るかを考えます。支払いは仕入先への代金もあれば、家賃、光熱費、従業員の給与、金融機関への返済、社会保険料、税金などさまざまです。支払いが滞ると大きな問題となる支払いもあります。決められた期日までに支払うことが出来なければ、少なくとも相手からの信用は失うでしょう。
今回の大手旅行の支払い遅延は、財務のシステム改修によって起こったようです。プログラムのバグかもしれません。旅行サイトは多くの取引先があり、プログラムのバグが見つかったとしても、その対処に必要な作業量は膨大でしょう。かなりの時間がかかると想像出来ます。
今、多くの会社が経理に関連する業務をシステム化しています。ところが、一度システムに不具合が起こると、その復旧には時間がかかります。システムは活用するべきですが、リスクもあることを改めて認識することが大切です。特に中小企業の場合、支払いが遅れた場合の信用への影響は大きく、その後の取引の継続にも悪影響があるでしょう。
御社では、システムに不具合が起こった場合の対処法は決まっていますか？
その旅行サイトの運営会社の資金的な問題でないという説明が本当だとしても、いくら事情を理解出来たとして、契約通りに振込されなかったことに変わりはありません。振り込まれることを前提に、資金繰りを考えていた宿泊施設にとっては大問題です。
御社では、取引先からの入金が遅れた場合、対応は可能でしょうか？
特定の取引先への依存度が高すぎていませんか？
ビジネスにはリスクは付きものです。そして、その内容によっては、会社の存続に関わるケースもあります。通常であれば問題は起こりません。現場の従業員にリスクへ高い認識を持つように求めるのは無理だと考える方が良いでしょう。リスクのことを考え、対処を考えるのは経営者しかいないのです。
本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。
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経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
２０１１年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE（ビブラビ）はフランス語で「人生万歳」という意味です。
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長尾洋介プロフィール
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