ビブラビ記事一覧

事業継続の最大のリスク要因

指揮者とオーケストラ

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

新型コロナなどの対応で、事業継続計画(BCP)に注目が集まっています。しかし、事業継続にとって最大のリスク要因への対応の準備が出来ていない会社が多くあります。

事業継続が困難になる要因は、さまざまです。自然災害や経済環境の変化などは会社の規模に関係なく共通です。しかし、大企業も中小企業とでは大きく違いがあるものがあります。それは、経営者に何かあった時のリスクです。

中小企業では、特に経営者の役割は非常に大きいです。多くの中小企業では、経営者の判断や決裁が必要なことが多いです。言い換えれば、権限が集中しています。そして、対外的にも、会社の信用は経営者によって評価されます。経営者は会社そのものなのです。

忘れがちですが、経営者も一人の人間です。事故に遭い、怪我をするかもしれません。急病で倒れることもあるかもしれません。もちろん、亡くなることもあります。そうなれば、急に経営者が経営者の役割を果たせなくなる事態になります。

入院したり、治療を受けながらも、報告を受け、判断し、指示することが出来るかもしれません。しか、それも出来ないケースもあります。そのような時、会社はビジネスを続けられますか?

経営者に起こる可能性があることで、可能性は低いですが、最も大きな問題となるケースは、経営者が急に亡くなるケースです。経営者が若いからと言って、起こらないわけではありません。逆に、若いからこそ経営者の役割や存在が大きいため、問題は大きくなります。

そんなことは起きない?

ほとんどの人が、そう思っています。しかし、起こることがあるのが現実です。私の知っている経営者にも起こりました。それも一人や二人ではありません。それが現実です。

経営者が指揮を取れなくなった場合、誰が指揮を取るのでしょうか?その人は指揮を取れる立場になれるのでしょうか?その人の指示に社内は従うのでしょうか?その人の言動を社外の取引先や金融機関は信用するのでしょうか?

経営者を失った時、事業を継続するのは本当に大変です。そして、事業が継続出来なければ、社員とその家族の生活も困難なものになるでしょう。

起こって欲しくありませんし、想像もしたくないのが経営者に何か起こることです。しかし、その影響の大きさ、事業継続の困難さから考えると、備えて置かなくてはならないケースです。

経営者に何かあった時のリスクを認識している社員がいても、社員からは言い出しにくいものです。経営者に何かあった時のための事業継続計画は、経営者自ら言い出さなくては検討されることはありません。

会社は社会の公器です。事業の継続が出来なければ、お客様、取引先、そして社員とその家族の生活にも大きな影響を与えます。考えたくないことでしょう。それでも経営者自らが言い出し、事業継続計画を作らなくてはなりません。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

応援しています!

アーカイブ

オフィスビブラビ公式Facebook

PAGE TOP