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存続しているのは価値があるから

同僚のアイデアを褒める仲間たち

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

自分で自分のことを知るのは難しいことです。それは会社も同じです。

強みを生かすことは大切です。これが我が社の強みです、と言い切れるものがあると良いです。ところが、自社の強みが見つからないと言う経営者が少なくありません。もちろん謙遜もあると思います。しかし実際には、強みという言葉の意味に問題があるケースが多いです。

独自の技術やノウハウを持っていたり、他社と比べて圧倒的に技術力が高い、営業力が強いと、誰もが強みだと言うでしょう。しかし、そのような抜きん出た強みを持っている会社はほんの一部です。ほとんどの会社が、厳しい言い方をすれば、ビジネスの要素のほとんどが平凡なレベルです。

抜きん出た優れた所がないことは、問題ではありません。誰もが強みだと認められる強みはビジネスを存続させるために必要なことではないからです。今、ビジネスを行い、お客様がいて、存在しているならば、お客様にとって必要なものを提供出来ているのです。そして、数ある同業他社の中から選ばれているのです。つまり、認識していないかもしれませんが、お客様から選ばれるだけの十分な強みがあるのです。

ビジネスで提供しているのは、多くの要素の組み合わせのパッケージです。お客様が望むこと、重視する要素は様々です。一部の要素が平均以上であることを求めるお客様もいます。一部の要素が平均以下であれば選ばないお客様もいます。いずれにしても、ビジネスが成り立つだけの売上があるだけのお客様がいるから存在し、存続しているのです。

自社の強みを知るには、お客様に尋ねると良いです。尋ねるポイントは、自社を選んでいただいている理由だけでなく、他社を選んでいない理由も聞くことです。自社を選んでくれているのは消去法で残ったからかもしれません。好ましくないかもしれませんが、除外される要素がないのも、十分な強みです。

繰り返しになりますが、突出した強みを持つ会社はほとんどありません。しかし、ビジネスを続けられているのであれば、十分に強みを持っているのです。

秀でたものがなければ、自社を低く評価しがちです。しかし、自社を低く評価していれば、その評価は社内に伝わります。これが強みだと言えるものがないことを社員に伝えているかもしれません。すると社員は、経営者が社員のことを評価していないと感じます。自尊心を傷付けられ、自信ややる気を失うかもしれません。

ビジネスは総合点で決まるものです。突出して秀でていることは必要ではありません。平均的であっても、お客様が求める条件を満たすことが重要なのです。この条件は小さなことかもしれません。しかし、この条件を満たしていることが強みなのです。そして、その強みがあるから存在する価値があり、存続出来ているのです。

そして業務を通して条件を満たしているのは現場の社員です。特段すごいことではなくても、条件を満たしていることで十分な価値があるのです。

どのような条件の組み合わせが、評価されているかを知っていることは重要です。それが分かっていれば、その条件のパッケージを保つようにするでしょう。そのパッケージを提供してくれている社員を価値があると評価することが出来るでしょう。

複数の小さな良い点を見つけ、日頃から状況と社員の活動を観察するのは手間がかかります。その上で価値を認めていることを伝えるのも手間がかかります。しかし、これらは経営者がしなくてはならことです。経営者がしてこそ効果があることです。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。応援しています!

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