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社外のリソースを活用する

ジグソーパズルのピース

社内で全てのことがまかなえるのが理想ですが、それは非効率ですし、現実的ではありません。社外のリソースを活用する仕組みも、会社という組織を機能させる上で必要です。

目次

全てを社内でまかなうのは現実的ではない

ビジネスに必要な知識やスキル、ノウハウは非常に多くあります。しかも、時代の変化が早く、どんどん新しいものに更新されていきます。

大企業は社内に多くの専門部署を持っています。それでも全てを社内でまかなうことは非効率だとして、外部のリソースを活用しています。中小企業ではなおさらです。大企業では独立している複数の部署を一つの部署で行っていることがほとんどですし、そもそも該当する部署のない分野もあります。中小企業で、必要な最新の知識やノウハウを持っておくのは無理なことです。

社外のリソースで活用する価値があるものは、知識やノウハウだけではありません。外部のマンパワーを活用することも価値があります。

  • 急に人員が必要になる場合
  • 短期的にマンパワーが必要な場合
  • 専任を置くほどの業務量のない業務
  • 社内で行うよりも知識や経験を持っている委託先のある業務

などです。大企業のように全社で考えれば融通することが出来るかもしれませんが、中小企業では難しいでしょう。

全てを社内でまかなうことが現実的でないリソースとして知識やノウハウのことを挙げましたが、それ以外にも重要なものがあります。それは資金です。自社にある現金だけでは将来に向けての投資以前に、運転資金も難しい会社がほとんどです。将来のための対策を行うための資金は自社でまかなうことが難しいことが多いです。とは言え、自社にある資金の範囲内で、将来に向けて必要なことを考えるのも良いことではありません。将来のために必要な投資を全て自社で準備するのも現実的ではありません。

利用価値のある外部のリソースの代表的なものは、

  • 投資資金
  • 知識、ノウハウと経験
  • マンパワー

などです。これらは全て、社内でまかなうことが効率的でなかったり、現実的でないものです。

社外のリソースを活かし切れない原因

社外のリソースを活用する方が良いものがあります。しかし一方、社外のリソースを活かすのは簡単ではありません。

資金提供を受けるには、提供先を納得させなくてはなりません。場合によっては、資金の使い方、投資内容、投資する案件や進め方へ介入してくることもあります。

このような社内の意思決定や業務への介入は、外部の知識やノウハウを活用する場合には必ず起こります。そもそも会社の意思決定や、業務の執行に関わるものを外部のリソースに頼るのですから当然です。また、知識やノウハウを持ち寄って業務提携やジョイントベンチャーのような形で行う場合にも、必ずしも自社の希望通りになるとは限りません。いずれにしても、外部の知識やノウハウを活用する場合、会社が当初考えてた通りにならないこともあるでしょう。

また、外部のマンパワーを活用するのも簡単ではありません。業務委託にしても、短期的な派遣にしても、相手は社内の人ではありません。社内とは違う仕事のやり方、ルールの下で働いている人です。社内の人と同じように説明しても、思った通りにしてくれないこともあります。社内の人と使うように使ってはいけない部分もあります。社外の人を使うのは簡単ではありません。

当たり前のことですが、社外のリソースを使う時、外部は社内ではないことを忘れないことが大切です。社内のリソースを使うようにはいきません。思い通りにならないことも多いでしょうし、説明など手間暇がかかります。社外のリソースを活かし切れていない原因は、

  • 当然起こることを想定しておらず楽観的過ぎる
  • 社外のリソースを使う場合に必要なことをしていない

この二つがほとんどです。

社外のリソースを上手く活用する

全ての必要なリソースを自前で準備するのは、ほぼ不可能です。また変化が激しく、速いビジネスの世界で、自社のリソースだけで生き残るのも難しいです。

外部のリソースを活用するのには、社内のリソースを使うのと比べ、面倒なことも多いです。それでも活用する価値があります。

必要性を感じながらも、社外のリソースを活用することを躊躇している会社があります。社外のリソースを活用していていも、活用し切れていない会社もあります。社外のリソースを活用しようとしたけれど、上手くいかなかった会社もあります。いずれにしても、社外のリソースをうまく活用出来ている会社は少ないです。

時代の変化と知識やノウハウの変化や進歩が激しい世界では、外部のリソースを活用出来ることは重要な力です。外部のリソースをうまく活用出来ているのは、組織として機能している会社の特長の一つです。

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