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何事にも必要な時間がある

畑仕事をもくもくとしている人

変化が激しく、そのスピードの速い時代です。ビジネスでもスピードが重要ですが、スピードを最優先すると問題が起こるものもあります。

目次

人に関わることは時間がかかる

機械であれば最新の物を手に入れれば、すぐに高い質の作業をしてくれるでしょう。無理難題を言っても文句も言わず指示通りに動くでしょう。しかし人は機械ではありません。生物です。そして、人それぞれ価値観が違い、好き嫌いもあれば感情もあります。

人も自然の物なので短期間で成長することは出来ません。新しいことが出来るようにもなりません。機械のように入れ替えたり、コンピューターのソフトのように導入すればすぐに新しいことが出来ることは望めません。人の成長も、新しいことを身に付けるのにも早い遅いはあっても、一定の時間がかかります。

また、信頼関係を築くのにも時間がかかります。仕事の関係が純粋にビジネスライクな利害関係だと考えれば、短期間で築くことが出来るでしょう。利害関係だけであれば短期間で築くことが出来る反面、利害が一致しなくなれば、簡単に壊れます。しかし、仕事の関係の中には利害関係だけのドライな関係だけでは機能しないことも多くあります。協働するにしても、協力するにしても、信頼関係が根底にあることが必要です。この信頼関係を築くのには、相性なども影響するので期間は変わりますが、一定の期間がかかります。

変化や成果を見極めるには時間がかかる

時代に合わせてビジネスモデルや戦略や戦術を見直さなくてはなりません。しかし、これらを見極めるにも時間がかかります。

ビジネスモデルや戦略や戦術を変更するのには多くの負担がかかります。時代の変化に合わせなくてはならないのですが、時代の変化に見えるものには二つのものがあります。潮のように大きく流れているものと、波のように短期的に起きてはなくなるものです。潮だと思って大きな変更を行っても、それが波であれば、また変更しなくては時代に合わなくなります。潮か波かを見分けるのは簡単ではありません。一定の時間をかけて見極めなくてはなりません。

また、新しいビジネスモデルや戦略や戦術の効果を見極めるのにも時間がかかります。取り入れた当初に大きな成果が得られることもあります。しかし、その成果が短期間で得られなくなることも少なくありません。しかし会社は存続しなくてはならないものです。ビギナーズラックでは困るのです。短期間の成果で一喜一憂してはいけません。変更の負担に見合う成果が得られるかどうかが重要です。それを見極めるのにも一定の期間が必要です。

事業拡大には時間がかかる

ビジネスが好調であれば、ビジネスを拡大するチャンスです。しかしビジネスの拡大も急ぎ過ぎてはいけません。

ビジネスを拡大するために必要なものは多くあります。その中で誰もが考えるものは資金です。ところが成長段階にあれば資金を調達することは、それほど難しくありません。金融機関も率先して貸してくれるでしょう。逆に金融機関などから融資や出資の申し出もあるでしょう。

もちろん資金さえあればビジネスを拡大出来るわけではありません。設備を拡大し、人を雇い、体制を整えなくてはなりません。ところが体制を作り、人の数を増やせば、より多くの業務が出来るわけではありません。新たに雇った人に仕事を教えなくてはなりません。また組織が大きくなれば、組織を動かすために、今までは必要のなかった人材が必要になります。以前からいる社員を育成するには時間がかかります。能力がある人を新たに雇うことが出来るかもしれませんが、人が多くなればなるだけ関係を構築して維持するのは難しくなります。会社という組織を大きくするのには時間がかかるのです。

機能するかどうかの視点で見ると、ビジネスを拡大するのには時間がかかります。一方、設備を拡大し、人を多く雇えばそれだけ支出が増えます。ビジネス拡大のために調達した資金の分、返済額も増えます。この時間差を考慮に入れなくてはなりません。ビジネスの拡大には時間がかかることを忘れてはいけません。

必要な時間を軽視しない

ビジネスは、急上昇すれば急降下する、と言われています。好調に伸びている時は、何でも出来るように思えるものです。しかしビジネスでは判断するのに時間がかかるものもあれば、作り上げるのに時間がかかるものもあります。

今の時代、スピードは重要です。しかし、現実的に対処しなくてはなりません。どんなに急いでも、一定の時間がかかるものもあります。無理に進めたり、焦ればことを仕損じます。そして、必要な時間を軽視すれば、その付けは必ず回って来ます。

これは自然の摂理です。抗わず、受け入れなくてはなりません。その上で決断し、変化への対応に取り組まなくてはならないのです。

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