意思決定し、実行計画を作っても、それだけで実行されることはありません。実際に実行する現場に下ろさなくてはなりません。
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実行してもらうために現場の理解を得る
どのような意思決定であっても、実行する主体は現場であることがほとんどです。実行するのが経営者や管理職であっても、従業員にも協力してもらわなくてはならないこともあるでしょう。会社の決定事項ですから、少なくても、従業員にも何らかの影響があります。
会社が決めたことですから、従うのが当然と言えば当然です。しかし、人を簡単に考えてはいけません。ただ指示や命令として下ろせば、現場は素直に一生懸命実行するとは限りません。
まず必要なのは、きちんと伝えなくてはなりません。ついでのように伝えることは論外としても、少し口頭で伝えるだけでは不十分です。多くの場合、聞き流されないにしても、記憶に残らず、忘れられる可能性があります。文書で渡すのも十分とは言えません。渡しても、業務に追われ、後で読もうと思ったまま、放置される可能性があります。確実に読んでくれるとは限りません。きちんと伝える場を作らなくてはなりません。
もちろん伝えるだけでなく、現場が何をすることが求められているのかが分からなければなりません。実行計画をきちんと説明し、それぞれが何をするのかを理解してもらわなくてはなりません。これが現場に下ろす上で、最低限必要なことです。そして可能な限り、現場の納得ることも大切です。
現場に説明しなくてはならないこと
現場に実行してもらうには、現場が実行計画、さらに誰が何をするのかを理解してもらわなくてはなりません。そのために説明しなくてはならないのは、実行計画です。
実行計画をきちんと説明すれば、現場は実行するでしょう。しかし、従業員も人です。ただ命ぜられたことをする機械ではありません。人の行動には理由が必要です。そこで実行計画と共に、意思決定内容とその背景についても説明することが望ましいです。
何を、なぜしなくてはならないかを現場が理解してくれれば、実行される可能性が高くなります。そして、なぜするのかを現場が納得していれば、実行の質も上がります。そして、その実行計画を実行することを通して実現しようとしていることを実現したいという気持ちが強くなります。
現場に説明しなくてはならないのは、何を、だけではありません。なぜ、も説明する価値があるのです。
現場に下ろす目的を忘れない
現場に意思決定に基づく指示や命令を下す目的は何でしょうか?
現場に実行してもらうため?
もちろんそうです。ですから、意思決定した内容を実行計画で具体化し、現場に下ろしているのです。しかし、指示や命令、その元となっている実行計画、さらには意思決定はなぜ行われたのでしょうか?
それは、何か新しいことを実行したり、何かを変える必要があるからでしょう。それが元々の目的です。本当に大切なのは元々の目的を果たすことです。現場にどのように下ろすかを考える時、実際に下ろす時も、そのことを忘れてはいけません。
経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
長尾洋介プロフィール
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