意思決定するにあたって最初にしなくてはならないのは、案を考え出すことです。特に解決策を決める時の案は一つでは不十分で、複数の選択肢があることが大切です。
目次
複数の選択肢が必要
意思決定が必要な場合、果たすべき目的があります。その目的を果たすための手段としての方策を選びます。
実際に方策を決めなくてはならないケースには二つのパターンがあります。
一つは先に何らかの目的があるパターンです。目的を果たすために、方策を考え出し、決めます。
もう一つは、何らかの提案があって承認するかどうかを決めるパターンです。この場合、提案されているのは方策です。しかも一般的に、提案される案は一つです。提案があって検討する場合も、何らかの目的があります。
いずれのパターンであっても、解決策には目的があります。そもそも重要なのは目的を果たすことです。目的を果たすための方法は一つではありません。ですので、一つの案の良し悪しを検討するだけでは不十分です。複数の案を出し、検討する方が良いのは明らかです。解決策を決める場合、複数の選択肢を考え出し、比較検討した上で意思決定することが効果的なのです。
他者の知恵を借りる
より良い意思決定のため、複数の選択肢を用意するのは簡単ではありません。しかし、今は多くの情報を入手することが出来ます。
ネットで検索すれば、多くの手法や他社の成功例が見つかるでしょう。専門書や論文を調べれば、多くの理論や定説と言えるような手法が論理的に説明されているでしょう。実務書を探せば、ベストプラクティスと呼ばれる定番の方法や、新しい方法を知ることが出来るでしょう。
それ以外にも選択肢を増やすために出来ることは多くあります。知っている同業者や、経営者からヒントをもらうことも出来ます。専門家の知恵を借りることも出来ます。
自分たちだけで新しいアイデアを考えるのは簡単ではありません。しかし、他の人の知恵を借りる方法もあります。選択肢を増やす方法として、他人の知恵を借りるのも効率的です。
選択肢をひねり出す
他人の知恵を借りることで選択肢の候補を増やすことが出来ます。しかし、調べて見つかるものが、自社に相応しいかどうかは分かりません。
どのような方法でも、効果的であるためには前提があります。前提が違えば効果も変わります。当然、会社によって状況も環境も条件も違います。そこでまず最初に、前提に違いがあるかどうかを確認しなくてはなりません。前提に違いがあれば、どのような効果に違いが出る可能性があるかを考えなくてはなりません。
もし自社では効果が出ないと分かっても、そこで止めてはいけません。ここからが、選択肢をひねり出すプロセスです。どのように応用すれば自社で効果が出るのかを考えるのです。そうして応用して考え出したものは、自社のオリジナルです。
今時、全く新しいアイデアを思い付くことはほとんど不可能です。誰かが思い付き、試しています。必要なのは、すでにあるアイデアを応用して、自社に適する方法を見つけ出すことです。
借り物では効果は期待出来ません。他人の知恵、先人の知恵を借りながら、自社で効果が期待出来る選択肢をひねり出すことが大切なのです。
選択肢を多く出すことにこだわる
全く新しい方法を編み出すのは難しい上に効率的ではありません。そこで他人の知恵を借りることになるのですが、多くの情報やヒントは手に入りますが、そのまま使えるわけではありません。自社に適するかどうか検討しなくてはなりません。そして多くの場合、どうすれば自社で効果が出るのかを考えなくてはなりません。
このように、選択肢を増やすことは簡単ではありません。それでも最終的に解決策を決める時には、複数の選択肢の中から選ぶことが望ましいです。さらに最終的に選択肢を選ぶ前に、検討する選択肢は多ければ多いほど、より適切な方法を選ぶことが出来る可能性が高くなります。しかし意思決定は、会社の将来を左右します。ですので、選択肢を多く出すことにこだわることが大切なのです。
経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
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長尾洋介プロフィール
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