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機能している組織は現場が前向き

ガッツポーズをする三人のビジネスマン

機能している組織には、いくつか特徴的な組織文化を持っています。その一つが、現場が前向きなことです。

目次

前向きな会話が多い

機能している組織ではコミュニケーションが活発です。活発という意味は、単に会話が多いことではありません。会話が多くても、機能していない組織もあります。大切なのは、会話の中身です。

雑談などが多い場合、人間関係は良好かもしれません。気持ちは前向きかもしれませんが、仕事への姿勢が前向きとは限りません。

会話に不平不満が多い場合は、どうでしょうか?雰囲気が良いとは言えないかもしれません。不平不満は、言い換えれば問題や課題です。問題や課題を話題に出来ること自体は良いことです。大切なのは、不平不満の内容を解決するべき課題と捉えているかどうかです。吐き出して終わりであれば良いとは言えませんが、吐き出した後で対処策などについて話が展開していくのであれば良いことです。

表面的に活発かどうか、表現が前向きかどうかだけで前向きかどうかは判断出来ません。前向きな会話かどうかは、会話の対象となるテーマと中身によって決まります。そして、前向きな会話の結末は大きく分けて二つです。

  • 真剣に取り組む
  • 必要な行動を起こす

です。機能している組織は、本当の意味で仕事に対して前向きな会話が多いものです。

変化に抵抗がない

前向きな会話の内容は、現状を変えるために何をすれば良いかに発展することがあります。当然、何か新しいことをするか、今していることを止めたり変えたりすることになります。

もちろん、新しいことに取り組まなくてはならなくなるきっかけは、起こっている問題への対処だけではありません。時代の変化と共に、ビジネスの環境も変わりますし、法制度や規制も変わります。これらの変化に対応するために変化しなくてはならないことも少なくありません。

会社のように多くの人が連携しながら取り組んでいる場では、一つの変更がさまざまな所に影響を与えます。変化しなくてはならない部署や人が多くなることもあります。

人は誰でも慣れ親しんだことを続ける方が楽です。何かを変えることは、不慣れなことに取り組むことです。うまくいかず、イライラすることもあります。新しいことに取り組むのは負担がかかります。

それでも変化が必要であれば、変化しなくてはなりません。前向きな現場は、変化が必要であれば、負担を受け入れ、取り組みます。このように変化に抵抗がないのも、機能する組織が共通して持つ組織文化の一つです。

チャレンジを歓迎する

新しいことに取り組むのは挑戦です。苦労も多く、負担も大きいです。しかも良い結果が出るかどうかは、やってみなくては分かりません。

良い結果が出なければ、費やした時間や資源は無駄になります。苦労も無駄になるかもしれません。周りの人から批判されたり、評価を下げられるかもしれません。さらに失敗を恥ずかしいと思う人もいるでしょう。つまり調整にはリスクがあるのです。

それでも、それが必要であったり、良いことなら挑戦する価値があります。そして、前向きな現場では、挑戦を歓迎します。良い結果が出なくても、評価が下がることはありません。それどころか、挑戦したことで評価が上がります。

結果にかかわらず、挑戦したこで評価が上がれば、誰でも勇気を持って調整しようという気になります。このように挑戦にも現場が前向きなのも、機能のする組織の多くが共通して持っている特徴の一つです。

前向きな現場を作る

機能する組織の特長は、現場が前向きなところです。では何が原因で前向きな現場と、そうでない現場とに分かれるのでしょうか?

前向きかどうかは、人の性格によるところが大きいと考える人が多いです。実際、その通りです。前向きな人が集まれば前向きな現場になる可能性が高いです。一方、人は環境に合わせます。前向きな人がいても、現場全体が前向きでなければ、現場の空気に合わせることが多いです。

そこで必要なのは、まず前向きな現場を作ることです。前向きな現場には前向きな人が集まりやすく、逆に前向きになれない人は避けるでしょう。

実際、前向きな現場を作るのは簡単ではありません。今の現場を前向きに変えるのはもっと難しいことです。時間も手間もかかりますが、現場を前向きに変える方法はあります。それは、前向きな行動を奨励することです。制度や規定を作ることも必要です。そして、前向きな行動が少なくともマイナスの評価になることがないようにしなければなりません。出来れば、良い結果が出なくてもプラスに評価される方が望ましいです。

そして最も重要なのは、社員にとって、チャレンジすることが安心なことであることを実感させることです。そのために必要なのは、経営者など評価を決める立場の人たちが、前向きな行動と評価との決め事を必ず守り続けることです。これを続けることで、現場の姿勢が変わっていきます。変わるまでには時間がかかるでしょう。変わった後でも、一度でもチャレンジしたことがマイナスの評価につながると思えば、一気に前向きな姿勢は失われるでしょう。

前向きな現場を作るのは、経営者が辛抱強く取り組まなくては実現出来ないことです。それでも、現場が前向きなのは、組織が機能する組織文化の要素の中で、重要なものの一つです。困難であっても、取り組む価値のあるものです。

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