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目的を見失わない

荒涼とした砂漠の真ん中

何かに取り組んでいる時、集中することは大切です。しかし、リアリティを重視するには、取り組んでいることに集中し過ぎて、その目的を見失ってはいけません。

目次

取り組んでいることの評価基準

目的を持ち、そのために何に取り組むかを決めることは重要です。もちろん取り組んでいることを、何のためにしているのかを忘れることはないでしょう。

ところで、今取り組んでいることは順調かどうかは、どのように評価していますか?

取り組んでいる行動が出来ているかどうかも大切です。取り組んでいることで、出来ることが増えたりレベルアップ出来ていたら良いことでしょう。何か変化、特に成果が出ていれば良いでしょう。

しかし、本来の目的があって取り組んでいることです。目的のためにプラスになる成果が出ているかどうかが重要です。厳しい言い方をすれば、取り組んでいることで成果が出ていても、それが本来の目的に達成するのに役立っていないならば価値はありません。今取り組んでいることの評価基準は、本来の目的の達成に近づいているかどうかでなくてはならないのです。

取り組んでいることに執着し過ぎない

集中して物事に取り組んでいると、周りが見えなくなります。これは悪いことではなく、良いことです。周りが見えないほど集中出来ていることは大切で、素晴らしいことです。

しかし、集中していることには弊害もあります。特に目的を持って取り組んでいる時には注意が必要です。取り組んでいることが目的になってしまう可能性があります。いわゆる、手段の目的化です。

本来の目的の達成に寄与していないのに、のめり込んでもいけません。本来の目的に必要なレベル以上にのめり込んではいけません。これは真剣に取り組んでいるのではなく、取り組んでいることに執着しているのです。

また、取り組んでいることで変化が見られない時に、ひたすら取り組み続けるのも問題です。取り組んでいる対象や方法にもよって長さは違いますが、効果や変化は一定期間すれば現れるものです。一定期間取り組んでも変化が見られないのに、続けてしまうことがあります。これも一種の執着です。努力していることに酔ってはいけないのです。

意識して状況を俯瞰する

厳しいことを書きましたが、人は集中すればするほど執着してしまうものです。客観的に見れば執着なのですが、本人は集中しているだけなので、執着していることに気付きにくいものです。取り組んでいることを評価するために効果的なのは、俯瞰して見ることです。

毎日、目標や取り組んでいることの目的を確認するのは良いことですが、俯瞰するのは時間がかかる割に効果はありません。俯瞰のタイミングは、二種類あります。

一つ目は定期的に行うものです。定期的に行うのは、目標や目的、取り組んでいることの期間によりますが、最低月一回、多くても週一回が適当です。

二つ目は、つまづいた時です。取り組んでいることが思うように進まない、思うように進歩や成長が感じられず、成果も出ない時です。今取り組んでいることに、これで良いのか疑問に感るのも一種のつまづきです。

具体的に俯瞰する対象は、

  • この取り組みは目標の達成に効果的か
  • 取り組みは計画通りに進んでいるか
  • 成長や成果は感じられているか
  • 前向きに取り組めているか

などです。

概ね大丈夫ならば、そのまま続けましょう。もし俯瞰して見ても、取り組んでいることに不安があるならば、取り組み内容や計画を見直しましょう。

目的に立ち返って見直す

目標を決め、目的を持って取り組み始めても、全てが順調に進むことは稀です。不安を感じることもあるでしょう。それは普通のことです。

定期的に、そしてつまづいた時に俯瞰して、それでも不安があれば、一度立ち止まって見直しましょう。時間を作り、取り組んでいるのは目標があり、目的があるからです。目標の実現に近づいていないならば、懸命に取り組むだけの価値はありません。

目標は実現したいことですか?取り組んでいる目的を果たすことは、目標の実現のために必要ですか?目的を果たすために、今取り組んでいることは効果的ですか?取り組みの計画は現実的ですか?

これらの問いへの答えに、リアリティを感じていますか?

取り組みも、取り組みの目的も、目標の実現のためにあります。手段でしかありません。手段にこだわり過ぎてはいけません。常に目的を見失わず、何事も目的と結びつけて考えることが大切なのです。これがリアリティ重視の姿勢の重要なポイントの一つです。

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