「7つの習慣」の作者で知られる故スティーブン・R・コヴィー氏の言葉に、
ためらうことなく、ノーと言えるようになる秘訣は、自分の中でもっと強い、燃えるような大きなイエスを持つことである。
小事に振り回されてはならない。最良の敵は良いなのだ。
というものがあります。「7つの習慣」には多くの影響を受けました。
その中で、実践する上で最も難しかったことの一つが、この最良と良いの区別でした。
「7つ週間」では、コンパスという概念が出てきます。
コンパスは、自分がどこにいても、常に北を指します。
北は、自分の目指す方向です。
そして、自分の行動や計画が、目指す方向に向かっているのかを常に意識することを勧めています。
以前にも書きましたが、目指す方向がはっきりすると、情報もたくさん集まってきます。
アイデア、スキル、人脈、習慣、考え方
ところが、たくさん集まっても、全てを取り入れることはできません。
そこで選別をしてみるのですが、それでも、これはする方が良いと思えるものがたくさんあり、選び切れないのです。
そうです。最良と良いとの区別がつかないのです。
最良に集中することの大切さは分かるのですが、肝心の最良が判断できないのです。
そこで、私がしたことは、
- 優先順位をつける
- 評価するのに必要な期間を決める
- 必要な期間、集中して取り組む
- 最初に決めた期限で評価する
です。
実行してみないと分からないことが多いものです。
最良候補リスト、リストの分類項目、優先順位の判断項目、取り組みの計画、取り組み後の評価項目などでワーク・ブレイクダウンを使いました。
最初の頃は、取りあえず実行してみないと、最良と良いの区別が全くつきませんでした。
今でも、新しいアイデアなどがどんどん集まってきています。
そして、今でも最良と良いの区別がすぐにつくわけではありません。
ただし、最初の頃よりは、最良の候補を絞り込むことが出来るようになりました。
その後の評価の精度も上がりました。
こういったものは、やはり経験を積み重ねることで身につくものです。
ただ、漫然と取り組むよりも、ワーク・ブレイクダウンを使って、準備、管理、評価をしてきたことが、身につけるスピードを上げ、判断や評価の精度や質を上げたと感じています。
ところで、この最良と良いの区別は何かに似ていませんか?
会社の戦術の選択です。
何をするかの決断です。
今、個人、ビジネス共に最良に集中して取り組んでいますか?
経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
長尾洋介プロフィール
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