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叱る時の、べからず

人に注意したり、
叱ったりすることは、
決して楽しいことでは
ありません。
ただし、
仕事をしている限り、
部下や後輩、同僚に
注意したり
叱らなくてはならない
こともあります。
どうせ注意するなら、
言うことを受け入れて
もらいたいものですが、
なかなか上手くいかないものです。


上手な注意の仕方の
本も多く出ています。
それだけ、関心がある
ということなのでしょう。
叱り方には様々な方法が
ありますが、
多少失敗しても、
再度別の方法でチャレンジする
など、
場数を踏み、経験を積むことで、
叱り方は
身につけていくことも可能です。
ただし、
「してはいけないこと」
をしてしまうと、
再度チャレンジしても
効果が出ないことになります。
人は感情の生き物です。
頭で理解したとしても、
感情が邪魔をして従わない
ということが起きます。
特に気をつけ、
避けなくてはいけないのは、
相手に起きた感情が、
注意している「あなた」へ向かい、
「あなた」が「人」として拒否
されることです。
そのようなことにならないための
「べからず」
は二つあります。
1.感情的になって「怒って」しまう
2.「人格否定」と取られる言葉を使う
の二つです。
感情的に「怒って」しまうと、
相手も感情的に反応します。
冷静に、出来れば愛情を持って
注意することが大切です。
それから、
「お前は、それだからダメだ」
「どうしようもない奴だな」
などど、
相手の人格を否定していると
受け取られる可能性のある言葉は
避けましょう。
「人として」否定されると、
反射的に、人は自己防衛します。
あるいは、タイプによっては、
自信を失い、自己卑下が
強くなります。
いずれの場合も、
注意したことが受け入れられる
という本来の目的を
果たせなくなります。
さらに、
人間関係自体を壊してしまい、
以降の注意や叱責も
受け入れられなくなる
ことがあります。
相手に期待が大きかったり、
相手に思いがあるからこそ、
つい感情的になったり、
人格を否定するような
強い言葉を使ってしまうのは
仕方がないことです。
私も、
以前はしばしば、
この間違いを犯しましたし、
意識して、経験を積んだ今でも、
時々、やってしまいます。
叱っている方も人間です。
感情の生き物です。
つい暴走することもあります。
それでも、意識することで、
少し変化出来れば、
それも進歩だと思っています。
次回、誰かに
注意したり、叱ったりしなくては
いけない場面があれば、
少し意識してみてください。

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