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【他社の成功事例の扱い方】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
今は、他の会社や他の人の成功事例を知ることが出来ます。
しかし、その受け取り方はさまざまなようです。


問題を解決したり、課題に取り組む時には、対策を考えなくてはなりません。
そんな時、一から考えることはせず、まず調べることから始めると思います。
今ではコンサルタントの開発したノウハウや研究者の研究結果、他社の成功例を参考にすることが出来ます。
特に他社の成功事例は、実践を通して結果を出したものなので、参考に出来る部分が多いです。
しかし他社の成功例に対する感じ方には個人差があるようです。
ある人は、手放しで称賛します。
ある人は、自社とは状況が違うと無視しようとします。
どちらも極端過ぎると良くないです。
そこで、現実的に他社事例を生かそうとするならば、感じ方に応じて、対処しなくてはなりません。
手放しで称賛する人は、前向きな所が良い所です。
しかし、妄信するのは問題があります。
本質的な部分を理解した上で、自社に合うように修正するように促すことが大切です。
一方、無視しようとする人には、他社の成功例は自慢話に聞こえ、嫌悪感を感じている人もいます。
これは、本人が自覚しているかどうかは分かりませんが、自分には無理と思っている自信のなさや、劣等感が根底にあります。
また、自社には問題を解決したり、課題をクリアする力がないと感じている人もいます。
このタイプの人も、劣等感が根本にあるという点では、無視しようとする人の一部と共通しています。
このタイプの人は多く見受けられます。
問題や課題は、会社の維持、発展のために取り組まなくてはならないことです。
自信があるかどうかで、取り組むかどうかを決めるものではないのです。
他社の成功事例は、参考には出来ますが、そのまま真似をすれば良いものではありません。
しかし、本質的な部分では、採り入れる可能性があり、効果が出る可能性もあるはずです。
少し斜に構えながらも、現実的に評価する姿勢が重要です。
これが出来るのも、現場力の強い現場の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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