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戦略や方針、指示はシンプルであれば良い?

経営者の現場力

2021/04/28 情報を更新いたしました。

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。

戦略や方針、指示はシンプルな方が良いと言われています。
ただシンプルであれば良いのでしょうか?

人に何かを伝える場合、複雑で細かいと伝わりにくくなります。
その上、徹底したり、定着させることは難しくなります。
ですので、戦略や方針や指示などはシンプルなメッセージで伝える方が良いのです。

ではビジネスはシンプルなのでしょうか?

ビジネスは多くの要素が複雑に絡み合っているものです。
現実はシンプルではありません。
それでも、伝える時にはシンプルな方が良いことは間違いありません。
このギャップを埋めることが重要です。

まず、戦略や方針、指示を決める時は、関係のある要素をもれなく検討の対象とします。
この段階で、絞り込んだり、無視しては理にかなった結論を導き出せません。
そして結論が出たら、現場に伝えるためのメッセージを考える作業に入ります。

作業の手順は以下の通りです。
1.結論の前提となっている要素を全てリストアップする
2.現状のままで良い要素を削除し、新たに加わるものと変化が必要なものだけを残す
3.残ったもの一つひとつを、結果に与える影響で評価する
4.結果への影響の大きいものの中から、伝える要素選ぶ
5.選んだものを伝わりやすく、徹底しやすいメッセージに仕上げる

シンプルなメッセージは、最初からシンプルなのではありません。
理にかなった結論を出すためには全ての要素を検討しなくてはなりません。
現場に徹底すべき要素を選び、その他の要素をあえて除外しなくてはなりません。
その上で、伝わりやすく、浸透しやすく、徹底しやすいように、表現を工夫するからシンプルになるのです。

メッセージはシンプルだけでなく、効果的でなくてはなりません。
そのためには、最初からシンプルなメッセージありきではありません。
意図的に、あるいは最初から過少評価して一部の要素を無視していもいけません。
シンプルで効果的なメッセージを考えることは経営者に必要な現場力の1つです。

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