人とコミュニケーションを取ることが難しいと感じている人は多くいません。日々多くの人と会話しています。関係の良くない人がいるかもしれませんが、それは少数の例外で、ほとんどの人とは意思疎通に問題はないでしょう。この認識が、本当のコミュニケーションを難しくしています。
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会話の中の違和感をスルーする
人によって見えているものが違います。例えば同じ円柱を見ていても、視点を変えると別の形に見えます。上から見れば丸ですが、横から見れば四角形です。これと同じように、一人ひとり見えているものが違います。誰かが何かについて話していて、何か違う感じがした時、そのことを深く追求する人は多くいません。
また、人によって使う言葉が違います。実は同じ言葉を使っていても、人によって意味やニュアンスが違うことも少なくありません。そこで違和感を感じても、多くの人はスルーします。
度々深く追求する人は面倒な人だと思われるのは分かっています。こうして、他人が見ている違う現実も、伝えようとしていることも、きちんと知ろうとしないことが普通になります。そして、本当に理解することが出来なくなっていきます。
また、人はそれぞれ違うのですが、一人ひとりの違いを認識するのは面倒なものです。そこで人は、あの人はこういう人だ、とタイプ分けしてレッテルを貼ります。相手の言動を貼ったレッテルによってパターン化して受け取ります。これは誰でも無意識にしていることです。
ところが、このレッテルを貼ることで、相手の真意を受け取れなくなることがあります。相手のことを分かった気になっているので、自分のタイプ分けとパターンが違う言動があっても気付きにくくなります。そして違和感を感じたとしても、たまたまだと思い、結局スルーしてしまいます。
実は相手の話を聞いていない
会話の中で、相手の話を聞いているかと尋ねると、ほとんどの人がきちんと聞いていると答えます。ところが残念なことに、実際はそうではありません。
誰でも自分の話を聞いて欲しいものです。聞いているふりをしているとは言いません。しかし、自分が話したいことで頭が一杯であれば、相手の話は入って来ません。自分の話をするきっかけを掴むことに意識が行っていても、相手の話に集中しているとは言えません。相手の話を聞くのは相当意識しても難しいことなのです。
感情が邪魔をする
相手の話を聞くことに集中出来ない理由は他にもあります。それは強い感情です。相手に関係があるかないかは別にして、悲しみや怒りなどの感情がある時は、人の話をきちんと聞くことは難しいものです。
また人は無意識の内に、話題がお金と人に関わることの場合、現実よりも重大なことに感じるようです。
このように、その時の心理状態や、話題によっては感情的になりやすく、冷静に話が聞けなくなるものです。
相手の言っていることを理解するのは簡単ではありません
コミュニケーションとは、お互いに伝達し合うことで成り立ちます。コミュニケーション力というと、伝えることが強調される傾向にあります。しかし、コミュニケーションは双方向のものです。伝えることと同じか、それ以上に相手が伝えていることを正確に受け取ることが重要です。
しかし、それは意識していても簡単なことではありません。本当にコミュニケーションを行うには、相手の言っていることを理解することを優先する位の意識でちょうど良いくらいです。
経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
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長尾洋介プロフィール
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