フレームワーク(framework)とは、枠組み、骨組み、構造などの意味の言葉です。論理思考のために役に立つ代表的なツールです。
目次
フレームワークは先人からのギフト
フレームワークは、目的やテーマによってさまざまな種類のものがあります。フレームワークには、考えるべきポイントがをパターンとして落とし込まれています。
ビジネスで使われているフレームワークは、有名なものだけでも多くあります。有名なフレームワークは長く使われていて定評のあるものです。
効率的に論理思考を行うために、数多くのフレームワークが開発されてきましたし、今も開発され続けています。コンサルティング会社や経営学の学者だけでなく、多くの会社が独自のフレームワークを開発しています。使いにくいものや効果が低いフレームワークは自然と廃れていきます。その中で生き残ったものが、定評のある基本的なフレームワークとして残っています。
フレームワークは誰かが考え出したものです。それを多くの人が使うことで、改良され、効果が確認され、使い方も分かってきます。そして効果が実証されているのが、有名なフレームワークです。正に先人の知恵と努力の結晶であり、ギフトです。
フレームワークを活用することで効率が上がる
ビジネスでは論理的に考えることが重要です。しかし、ビジネスで考えなくてはならないテーマや目的は多種多様です。しかも環境や条件は千差万別です。その全てを一から考えるのは大変なことです。相当な時間と労力がかかる上に、漏れも出てきます。非効率な上に、効果的な結論が導き出せるかどうかも確かではありません。
そのような時、フレームワークは役に立ちます。フレームワークには先人の知恵とノウハウが詰まっています。しかも効果は実証済みです。
フレームワークを目的によって選び、現状に当てはめて考える事で、何が必要で何が課題となっているのかを論理的に導くことが出来ます。フレームワークを活用することは、ビジネスで必要な論理思考を効率的に行うためには必要不可欠です。
フレームワークを過信せず使いこなす
フレームワーク自体は、効果的なツールなのですが、使う上で注意しなくてはならないことがあります。
フレームワークを手順に従って使っていけば、結論を導くことが出来ます。思考プロセスもしっかりとしており、結論の論拠も明確です。ある意味、きれいです。しかし、きれいなのと機能するかどうかは違います。極論を言えば、きれい過ぎるものは、現実的ではないことが多いです。
フレームワークを使うと、求められている空欄を埋めようとします。埋められない空欄があっても埋めようとします。では、どのようにして埋めるのでしょうか?憶測や想像で埋めるしかありません。では、憶測や想像で埋めたものを根拠に導かれた結論は正しいのでしょうか?
また、そもそも空欄を埋める上で、何を選ぶのか、どのような表現を使うかなど、誰かの判断や意見が入ります。必ずしも純粋な事実とは言えないものです。そしてプロセスを進める上でも、人の判断が入ります。意見や判断の入ったものを根拠として使い、人の意向の入った思考プロセスを経た結論は正しいのでしょうか?どちらかと言えば、元々得たい結論にたどり着くように空欄を埋め、プロセスを進めてしまうことになりがちです。
逆に、事実や論理的整合性にこだわり過ぎるのも別の問題を引き起こします。論理的に非の打ち所がないかもしれませんが、絵に描いた餅である可能性も出て来ます。フレームワークの空欄を埋め、思考プロセスを進めるには、現場の経験や知見も必要なのです。
フレームワークは有効なツールですが、万能ではありません。そして使いこなすのは簡単ではありません。フレームワークを埋め、結論が導き出せたとしても過信してはいけません。出来た気になってもいけません。
フレームワークは、その良い点も、注意点も分かった上で使うことが重要なのです。フレームワークを使う上で最も重要なのは、フレームワークに使われず、過信せず、使いこなすことです。
経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
長尾洋介プロフィール
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