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すぐに結果が出なければ止めて良い?

経営者の現場力

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
何かを始めれば、早く結果が欲しいものです。
しかし現実にはすぐには結果が出ないことも少なくありません。
経営者の現場力

今までと違う手法を取り入れたり、新しいことに取り組んだりすることがあると思います。
新しいことをすると手間はかかり、多少なりとも現場は混乱します。
負担がかかることだけに、その結果が早く出ることを望むのは当然のことです。
ところが実際には、すぐに結果が現れないことがあります。
そのような時、取り入れた手法が悪いとすぐに判断する人がいます。
それは正しいのでしょうか?
私は、すぐに判断するのは性急だと考えています。
まず新しいことには慣れていないので、一つひとつの作業に時間がかかります。
慣れてスピードが上がるのには時間がかかります。
それよりも結果が出ない原因は、行動の質だと考えています。
方法や手順を教えてもらい、すぐに出来るのは一見良いことに思えます。
当然すぐに結果が出ます。
しかし逆に考えれば、それは誰にでも出来ることです。
そこで得た結果は、普通で平均的、標準レベルでしょう。
言い換えると、競合他社との差別化にはつながりません。
ビジネスではPDCAサイクルを回すことが大切だと言われています。
PDCAサイクルを回すことで対策を自社に合うように改善することが出来ます。
そして場合によっては、どのように改善しても自社では十分な効果が出ないと結論付けることもあります。
ところが、実際には対策自体に問題があるかどうか分からないうちに、自社には合わないと判断されているケースが少なくありません。
PDCAのD、つまり実行の質が低いために十分な効果が出ていないケースです。
実行することの中には単純作業もあるでしょう。
単純作業は、一定の量をこなせば及第点のレベルに到達出来るでしょう。
しかし仕事には単純作業以外のものが多くあります。
現場で判断し、微調整しながらすることが必要な業務です。
微調整して行うことの中には新しく習う必要があるかもしれませんし、レベルを上げなくてはならないものもあるかもしれません。
実行の質を上げるには、慣れも必要ですし、実行しながら習熟することも必要です。
つまり、実行のPDCAサイクルを回すことも必要なのです。
新しいことに取り組むのは現場に負担をかけます。
負担がかかっているのに、すぐに目に見える結果が出なければ、現場の意欲や士気は下がりがちです。
しかし、すぐに結果が出ないからと言ってすぐに対策の良し悪しを判断することは出来ません。
当然、元に戻す決断もすべきではありません。
そのような場面で、最終的な判断を下す前に、実行のPDCAサイクルを回せるように現場を鼓舞し、場合によっては強制するのは経営者の役割です。
だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。
そして支援したいと思っています。
応援しています!

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