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【多数に合わせるのが良いのか?(5・終)】

現場力強化を支援している
オフィス・ビブラビです。
ブログを訪問いただき、
ありがとうございます。
ここ数回のブログで
ビジネスで
様々な選択肢の中から
一つを選ぶ場面で、
多数に合わせるのが
最適なのかどうかについて
書いています。
私は戦略や戦術を決める時、
多数に合わせるのは
良くないことが多いと
考えています。
前回までに
いくつかの話題を
ご紹介しました。
今回は最終回として
まとめていきます。


ビジネスでは
お客様に価値を
提供しています。
その価値は何種類もあり、
お客様それぞれが
求める価値も違います。
つまり、
提供している価値と
求めているお客様との
組み合わせが大切なのです。
提供する価値には
提供する側に
こだわりがある場合が
多いものです。
いわゆる「売り」です。
ところが、
全ての価値を提供することは
不可能ですので、
意識しているかどうかは
分かりませんが、
無視している価値もあります。
その無視している価値が
お客様にとって
優先順位が高い場合、
いくら他の価値が高くても
そのお客様は離れていきます。
松下幸之助氏の例は
提供者としてのこだわりです。
気付く人が少なくても、
気付く人にとっては
重要である可能性が高く、
そのことで
松下という会社が
どのような会社かを
評価されることを
松下幸之助氏は
分かっていたのだと思います。
店員のオシャレについても
同じような影響があります。
大多数が気にしなくても
一部のお客様が
過度な店員のオシャレを理由に
そのお店に行くことを
止めるとしたら、
ビジネスの意志決定においては
重要なポイントです。
飲食店の値下げには
別の要素があります。
値下げという
どんなお客様にも
価値があることを
提供したこと自体は
間違いではないと思います。
ただ、
値下げが何か他の価値へ
影響を及ぼすことを
想定していなかったことが
問題です。
以前は周囲の競合店より
値段が高いために
お客様が比較的少なく、
行きたい時に入れる、
ゆっくりと過ごせる
という価値がありましたが、
その価値が
下がってしまったようです。
そのため、
近隣の競合店との違いが
なくなってしまいました。
喫茶店の営業時間を
お客様に聞くと
長い時間開いていると良い
と答える可能性が高いです。
もちろん、
他のお店の空いていない時間に
来店してくれるお客様は
必ずいます。
問題は、
ビジネスとしての採算です。
採算が取れないことを
続けることは難しいことです。
お客様の求める価値の
全てに応えることは
出来ません。
例え大多数のお客様が
望むことであっても
あえて応えない価値を決めるのも
ビジネスの意志決定では
重要なことです。
ビジネスの意志決定は
何かを選び、
何かを棄てることです。
大多数の意見、
大多数が価値を感じること
全て、
あるいは出来るだけ多くに
応えることが
正解ではありません。
大多数が価値を感じないことを
全て棄てることも
正解ではありません。
最終的には、
どんなことに価値を感じ、
どんなことを避ける
お客様のために
提供する価値を取捨選択するか?
という決断なのです。
これが競合他社との
違いを生み出します。
いわゆる差別化です。
多数の意見は
参考しながら、
提供する価値、
提供しない価値を
その影響も考慮しながら
決断することが
経営としての意志決定では
重要だと考えています。
最後までお読みいただき、
ありがとうございます。
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