神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
経営者は、社員に何かを伝える機会が多くあります。
ところで、伝えたいことは、きちんと伝わっているのでしょうか?
社員に伝える努力をしているのに、伝わっていないと感じている経営者は多くいます。
そのような経営者の話を聞いていて、社員に伝えることに関して、気になることがあります。
それは、伝える、伝わる、の捉え方です。
そもそも経営者が社員に伝える目的は何でしょうか?
経営者が社員に伝える内容は、方針や指示です。
簡単に言えば、経営者が社員に伝える目的は、社員に方針や指示に従ってもらうためです。
経営者が伝わっていると思えるのは、伝えていることが社員の行動に反映された時です。
一方、伝えられる側の社員はどうでしょうか?
経営者が伝えていることを社員に聞いてみると、その受け止め方のレベルはさまざまです。
1.聞いた覚えはある
2.内容を知っている
3.内容を理解している
4.方針や指示に納得している
5.行動に反映している
経営者は、4、5のレベル、納得して行動に反映して欲しいと思って伝えています。
しかし現実には、3の内容を理解しているに留まっているケースが多く見られます。
この3の理解と4の納得、5の行動に反映するレベルとの間には、社員の中では、どのような違いがあるのでしょうか?
それは、社員が方針や指示が必要であることや、重要であることを納得しているかどうです。
そして納得しているかどうかを決めているのは社員の判断です。
内容が正しいかどうか、本当に必要なことかどうか、本当に重要なのかどうか、そして実際に判断に影響するのは、社員自身の考えに合うかどうかです。
社員に伝えることに苦労している経営者は少なくありません。
経営者も、何度も繰り返し伝えるなど、伝える努力をしています。
しかし、それだけで到達出来るのは、3の内容を理解しているレベルまでです。
行動に反映するレベルに到達するには、伝えるだけではなく、社員がどのように判断しているかを知り、その上で必要な情報を与え、説明しなくてはなりません。
経営者が社員に伝える目的は、社員の行動に反映させることです。
そのために必要なことを理解し、行動しているのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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オフィス・ビブラビのサービス
執筆者、長尾洋介のプロフィール
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経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
長尾洋介プロフィール
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