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【職場のコミュニケーションの状況を見る視点】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
管理職の多くは職場内のコミュニケーションに関心を持っています。
その状態はどこに表れるのでしょうか?


コミュニケーションの状態が良いと言う管理職に具体的に聞くと、
その多くが会話量が多いことを挙げます。
もちろん会話が多いことは良いことです。
しかし、職場内で言えば、会話量が多いだけでは良いとは言えません。
会話の中身、つまり質も大切です。
実際、コミュニケーションが良好だと言う職場を観察すると、情報はしっかり伝達されています。
時には冗談も混じり、明るい雰囲気です。
ところが真剣な話し合いは見られませんでした。
私が見た時だけかと思い、管理職に聞いてみると、その時だけではないそうです。
その理由を尋ねると、仕事がうまく回っているからだという答えが返って来ました。
実際に業務の状況を把握するためにミーティングを行うと、多くの問題が出て来ました。
その会社の社員は、職場の和を大切にする思い、同僚を思いやる気持ちを強く持っていました。
その反面、言い方を変えると、だからこそ、問題が表面化しにくい状況にありました。
実は、現状の把握にも苦労しました。
業務上の問題は、他の同僚の仕事の仕方への批判と捉えられかねません。
問題を解決しようとすると、自分だけでなく同僚の仕事の仕方を変えたり、新たな業務が加わることもあります。
当然、新たな負担を負わなくてはなりません。
ですので最初は、多くの社員が感じていたり考えていることがあっても、口にしたがらなかったのです。
コミュニケーションは人間関係と密接に関係します。
まずは、量を増やすことから取り組んでいるケースも多いようです。
良好な人間関係が出来れば、業務上必要な情報がスムーズに伝わるようになります。
しかしそれは、職場として機能するために最低限クリアしなくてはならないレベルです。
ところが、そこで止まっている現場が多いようです。
そこで止まっていると、問題の種どころか、起こっている問題も表に出て来ません。
これでは業務の改善や改革は起こりません。
職場のコミュニケーションの状態を見るには量と質と両面から見る必要があります。
実際に量が少なく、質だけが高いコミュニケーションは難しいようです。
しかし、高い質のコミュニケーションのために量に注目する視点が必要です。
このようにコミュニケーションの状況を管理出来ているのも現場力の強い現場の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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