神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
会議の進行役であるファシリテーターをしている時、困る場面の一つに、何とかして自分の意見を通そうとする参加者がいるケースがあります。
その意見が最適ではないときは、対応に迷います。
特にその参加者が、肩書が上位だったり、影響力が強い場合はなおさら困ります。
そんな時、ファシリテーターは、どうしたら良いのでしょうか?
きちんと検討しないまま、その人の意見の従うとどうでしょう?
検討の過程で、最適ではないことが分かりながら、判断基準などを変えることで、その人の意見が通るようにしたらどうでしょう?
このような対応をするのは、議論を通して結論を出すことを放棄するのと同じです。
それ以降、参加者が真剣に考なくなる可能性があります。
意見を言わなくなる可能性も高くなります。
誰でも、無駄なことはしたくないので当然の反応です。
一方きちんと議論すれば、その人は自分の意見が通らないことで不機嫌になるかもしれません。
その後ファシリテーターに対して、非協力的になるかもしれません。
ファシリテーターは個人的には嫌われたと感じるかもしれません。
ワーク・ブレイクダウン・プログラムでは、ファシリテーターに中立であること、フェアであることを求めています。
これは精神的には厳しいことだと分かっています。
参加者に好かれることを最優先にしてはいけません。
参加者から嫌われることを恐れてもいけません。
ファシリテーターにとって最も重要なのは、参加者から信頼されることです。
ファシリテーターを務めるには、選択を迫られた時、信頼されるために必要な行動を選び、実行する勇気と覚悟が必要なのです。
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オフィス・ビブラビのサービス
執筆者、長尾洋介のプロフィール
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経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
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