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【聞いているようで聞いていない会議での他人の発言】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
人の話をよく聞く、というのは幼い頃から教えられていることです。
ところが実際、会議の場などでは簡単なことではありません。
聞くことについてワーク・ブレイクダウン・プログラムで参加者に求めているものは、多くの人が考えているものとは違うようです。


あなたが他の人の発言を聞いている時、何を考えていますか?
多くの人は、発言を聞きながら、その発言内容に同意出来るとか、自分の考えは違うとかを同時に考えているようです。
つまり、発言内容を理解するよりも、評価したり判断することが優先しているのです。
このような話をすると、
きちんと聞き、相手の意見を理解してから、評価したり判断しているのだから問題ない。
逆に言えば、きちんと聞いているから評価出来るのだ。
という反論を受けます。
ところが、具体的に会議でのやり取りなどを振り返りながら検討してみると、ほとんどの人がきちんと聞いていなかったことを認めます。
発言の途中で評価を始めると、その評価が正しいことを前提として、話を聞いてしまっているのです。
これは、どんな人にも共通して無意識に起こることです。
途中で判断をはさまず、最後まで聞く。
理由や背景、前提など分からない部分があれば確認する。
これを実践して初めて発言内容を知ることが出来ます。
反論のためでなく、きちんと理解するために疑問を持つのは意外に難しいことです。
このような疑問を持ちながら考えることをクリティカルに考えると言います。
議論の場では、まずクリティカルに考えながら聞くことが、人の話を聞く姿勢として大切なのです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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