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空回りしやすい従業員の能力向上への取り組み

海辺の険しい道を走る2人
オフィス・ビブラビの長尾です。
ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
 

従業員の能力向上を望む経営者は多くいます。

しかし、空回りしているケースは少なくありません。

会社は大勢の人が力を合わせてビジネスを行う組織です。

合わせた力の大きさを決める要素はいくつもありますが、その一つは個々の従業員の力です。
 
会社の力を強くするために、従業員の能力向上を望むのは当然です。
そして能力が上がれば、仕事の中で能力や貢献が認められる機会が増えます。
従業員もうれしいでしょうし、やる気も上がるでしょう。
そしてさらに能力向上に積極的になり、さらに能力が上がり、認められる機会が増え、さらにやる気が上がります。
 
 
そしてその結果、会社全体の力も強くなり、会社の業績も上がるでしょう。
業績が上がれば、従業員の待遇も良くなります。
従業員も待遇が上がれば、さらにやる気が出るでしょう。
会社にとっても、従業員にとっても良いことです。
この良い循環が永遠に続きそうです。
 
 
しかしそれが理想ですが、現実にはそうはなりません。
 
 
一般的に従業員の能力向上への取り組みを仕掛けるのは会社です。
従業員が能力向上に取り組むように、さまざまな仕組みを作ったり、働きかけをします。
それをきっかけに、従業員は能力向上に積極的になりそうです。
しかし、乗ってくる従業員は多くありません。
 
 
なぜでしょうか?
 
 
従業員が望んでいることではないからです。
 
 
能力が向上することで、能力や貢献を認められることや、待遇が良くなることよりも、能力の向上のための努力やしんどさを避ける気持ちが強い人もいます。
能力や貢献を期待されるプレッシャーが嫌な人もいます。
能力や貢献が認められれば、貢献し続けることや、さらに大きな貢献を期待されるプレッシャーが嫌な人もいます。
認められて目立つことが嫌な人もいます。
そもそも仕事よりも他に大切なことがあり、仕事にエネルギーを出来るだけかけたくない人もいます。
 
 
仕事で認められ、待遇も上がればやる気が上がり、もっと頑張るようになる、というのは本当でしょうか?
それは会社の立場からの理想的なシナリオですが、この前提が当てはまらない人が少なくないのです。
では、能力向上によって得られることに魅力を感じない人が多いのでしょうか?

そのようなことはありません。

ただ、人によって違うのです。

まず、一人ひとりの従業員が何を優先しているか、何を得たいかを知ることです。
その人が得たいことを、能力向上に取り組む努力の結果得られる仕組みを準備することです。
場合によっては、一緒に考えても良いでしょう。
 
 
人は多様です。
少ない数のモデルに当てはめて仕組みを考えても、魅力を感じ、期待通りになる可能性は低いです。
従業員の能力を伸ばすことも含め、人を育成するには面倒なことが多いです。
 
 
だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。
そして支援したいと思っています。
応援しています!

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