ビブラビ記事一覧

当たって砕けろ、のアドバイスは適切?

現場力強化の画像
2025/02/07 情報を更新いたしました。

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。

当たって砕けろ、というアドバイスがあります。これはビジネスでも効果的なのでしょうか?

何かしたいことがあるのに行動に移せない人に対して、背中を押すために使われる言葉に、当たって砕けろ、というものがあります。結果は、やってみないと分からないので、まず行動することを促す言葉です。

しかし、この言葉を言われた人の中で、アドバイスに従う人は少ないです。行動に移せない人は慎重な人が多いです。慎重な人にとって、悪い結果を避けることが重要なのです。そのような人に対して、砕けろ、というアドバイスをしても、納得する可能性が低いからです。では、ビジネスではどうでしょうか?

砕ける、というのは実行したことが失敗に終わり、期待していた成果が得られないことを意味します。そして、結果として、費やしたコストが無駄になったり、何か悪い影響を残すことになります。いずれにしても好ましくないことです。

しかし、リスクを恐れて何もしないのも、ビジネスでは問題です。ここで重要なのは、リスクに対する態度と対応です。極端な言い方をすれば、失敗しても、大きな問題にならなければ良いのです。会社の戦略や施策ならば、失敗しても、会社の経営自体が揺らがなければ良いのです。個人ならば、失敗しても責任を問われることも、評価が下がることもなければ良いのです。つまり、砕けても安心して良い条件が整っていることが必要なのです。

行動は必要ですが、無謀な行動は問題です。無謀かどうかの判断基準は、失敗する確率ではなく、失敗した時の影響の大きさです。このことを理解した上で、何をするかを考え、選択する。そして、条件が整えば、当たって砕けろの言葉通り、果敢に挑戦する。これが出来るのも、現場力の強い会社やビジネスパーソンの特長の1つです。

アーカイブ

オフィスビブラビ公式Facebook

PAGE TOP