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解任されたCEOの復帰を求める従業員

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オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。

オープンAIのCEOの解任が発表されました。この解任に続く動きは興味深いです。

オープンAIの最高経営責任者、アルトマン氏がが解任されというニュースは衝撃的でした。

オープンAIのアルトマン氏といえば、来日して岸田総理に会ったことがニュースになりました。その直後から、チャットGPTを含めた対話型AIが一気に普及しました。まさに対話型AI の顔とも言えるのがアルトマン氏です。

そのアルトマン氏がオープンAIの最高経営責任者を解任されたのです。一般の企業では取締役会にあたる理事会で解任が決議されました。アルトマン氏に問題があり、改善が見られなかったことが理由と発表されましたが、本当の理由は分かりません。

もちろん対話型AIの顔ともいえるアルトマン氏の解任自体、衝撃的なニュースでした。しかし、それよりも驚かされたのは、その後に起こっていることです。解任された経営責任者の復帰を求めて、従業員の9割が署名をしたのです。そしてアルトマン氏の復帰がかなわなければ、退職し、アルトマン氏と働けるところに一緒に行くと表明したのです。

この動きで驚かされたのは、従業員が要求した内容です。多くの場合、従業員が経営陣に要求するのは労働条件などの改善です。労働組合は従業員の代表として従業員の要望を会社と交渉します。もちろん労働条件が改善されることは従業員にとって良いことです。しかし、率直に言えば、従業員の大多数が賛同しているとは言えません。

労働組合の最大の武器はストライキです。ストライキで困るのは会社側だけです。従業員のリスクは大きくありません。しかし、今回のケースでは、従業員が自らの退職という、ストライキをはるかに超える威力の武器を使っています。ストライキと違い、従業員自身が失業という大きなリスクを負って、会社に要求したのです。しかも従業員の一部ではなく、9割の従業員です。

それだけアルトマン氏個人が、あるいは彼が示したミッション、ビジョンが魅力的だったのかもしれません。少なくとも、従業員をまとめ、頑張る気持ちにさせるものを持っていたはずです。世界には過去にも、そして今も偉大と言われている経営者は多くいます。しかし、彼らが退任に追い込まれた時、自らの退職をかけて復帰を要求する従業員が9割いるとは思えません。

会社の経営権は、最終的には株の持ち株比率によって決まります。そこに影響力を持つのは、出資者である株主、金融機関、そして取引先が代表です。最近は世論も、不祥事などがあると、経営者を退任に追い込む力を持つようになりました。しかし、今回のケースを見ると今後は、経営者を選ぶ上で従業員も大きな力を持つ可能性があるように思えます。実際、このケースでは、アルトマン氏の解任は取り消され、CEOに復帰することになったようです。

ストライキのように数日ではなく、従業員の9割が辞めてしまえば事業を続けることができません。オープンAIの理事だけでなく、出資者も相当焦ったはずです。これからの経営者は、主に株主や金融機関、主要な取引先の評価を気にかけながら経営を行なうのが主流でした。これからは今まで以上に、従業員の評価に注意を向けなくてはならないでしょう。

アルトマン氏がいなくなることが、従業員にとってどんな問題があるのかは分かりません。これほど従業員がアルトマン氏の復帰を望む理由はミッションなのか、ビジョンなのか、それとも他のものなのか、いずれ表に出てくると思います。いずれにしても、従業員が事業に貢献してくれることの価値は非常に大きいです。従業員が評価し、支持してくれる会社、経営者であることを目指すことの価値は、今後ますます大きくなると思われます。

もちろん、そんな会社を作る中心人物は経営者です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

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