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うれしい悲鳴の祭りの先は?

ガッツポーズをする三人のビジネスマン

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

経済活動が活発になりつつあります。本業で忙しいのは良いことですが、手放しに喜んではいられないようです。

新型コロナ感染拡大防止のための自粛や制限が緩和されています。それに伴い、経済活動も活発になっています。

行動自粛が求められてきたため、多くのビジネスが影響を受けてきました。本業が縮小した状態が続いていた業界も少なくありません。仕事が減っているので、本業の業務量も当然少なくなっていました。

ところが、今年の春頃から経済活動が活発になってきました。この第一四半期から需要の回復の兆しが、第二四半期も引き続き回復傾向が続くと予想されています。まさに、待ちに待った状況で、うれしい悲鳴を上げている会社も多いようです。

多くの会社では、事業の継続を優先しなくてはならない状況が続いている中、仕事の量によって必要な人員が変わる部門の人を減らしていました。リストラや早期退職募集をした会社もあります。他の部門に移動させた会社もあります。してもらう仕事がないのですからやむを得ません。

仕事が増えれば、その部門の人員が足りません。その対応に苦慮している会社も多いです。しばらく離れていれば、元していた仕事でも効率は下がっていて、元に戻るのに時間がかかります。新たに人を雇おうとしても応募は少ないようです。雇えたとしても、仕事を覚えてもらうには時間がかかります。ただ人手を数として確保しても現場はスムーズに動かないのです。

そこで春頃から、増えた仕事をこなすのに苦労している現場が増えています。急に増えたので当たり前のことです。そして、増えた仕事を何とか今の人員でこなそうと、現場は大変です。しかし、待ちに待った活況への喜びもあって、テンションも上がります。一種のお祭り状態です。

しかし、祭りは短期間だから盛り上がれるのです。長く続けば疲れも出ます。無理が続けばテンションも下がります。集中力も落ち、ミスも増えるでしょう。現場からは不満の声も上がり始めます。

では、どうすれば良いのでしょうか?

せっかくの機会を逃さず、来る仕事を全て受けましょうか?

今まで事業継続に苦しんで来たのですから、来る仕事は何でも受けたいでしょう。しかし現場の能力が落ちている中、来る仕事を全て受ければ、仕事を全て受ければ仕事をこなせないか、質が下がるでしょう。中には不満を感じ、同業他社に頼むお客様も出て来るでしょう。お客様の評価が下がることで、先の業績に悪い影響を与えるかもしれません。

では、受ける仕事を制限しましょうか?

その時々の能力に応じて、受ける仕事の量をコントロールすれば、仕事の遅れや質の面で不満を感じさせることはないでしょう。その間に現場の能力を高めていくのですが、その間に断ったお客様は同業他社に行ってしまうかもしれません。能力が戻った時に、断ったお客様が戻って来るかどうかは分かりません。

そこにある仕事を受けるのか、受けないのか?悩ましいことです。どちらも一長一短あります。しかし、この判断は会社の将来の業績に大きく影響します。判断を現場任せにしてはいけません。中途半端な指示も、実質的には現場任せと同じです。会社として、明確な方針を出さなくてはなりません。そして、その意思決定を行なえるのは経営者しかいません。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

応援しています!

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