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昭和モデルのまま?

デスクで考え事をする女性

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

今の社会の仕組みの多くは昭和モデルに合ったもので、時代遅れと言われています。ところで、会社の制度はどうでしょうか?

昭和の時代のライフスタイルは今と大きく違っていました。まず、家族や親戚が近くに住んでいました。男性は働きに出てお金を稼ぎ、女性は家を守ることが役割でした。両親が近くに住んでいたり、同居していたため、母親だけでなく祖父母も子育てに関わっていました。また、ご近所との関係も近く、子供を外で遊ばせていても、近所の人たちが見守ってくれたり世話をしてくれていました。

ところが、その後核家族が進み、都会に出て生活する人が増えてきました。女性にもキャリアを積む機会が増え、共働きも増えました。一方、子育てに関しては、祖父母も近くにおらず、ご近所に頼ることも難しくなっています。そして、離婚や未婚で子供を産むことも珍しくなくなり、片親の家庭も増えてきました。

時代の変化に伴い、ライフスタイルも変わっています。その中で、社会の仕組みや社会保障制度は少しずつ変わっています。しかし、元々は昭和モデルをベースにしています。一部の法律で言われているように、昭和どころか明治時代の家族モデルがベースになっている部分もあります。そのような今とは全く違うモデルを元に作られた仕組みは、根本的に変えなければ、時代に合わせることが出来ません。

では、会社の制度はどうでしょうか?

以前の従業員は、働きに出て稼ぐことが中心の役割の男性がほとんどでした。家のこと、子供のことは女性に任せておけば良かったのです。働きに出ている男性は仕事第一で問題ありませんでした。会社もそれを元に就業規則などの制度を作り、運用してきたと思われます。

今は女性も働く機会を求めています。会社も女性に働き、キャリアを積む機会を与えることが求められています。ただ、女性を雇うことが求められているだけではありません。働く女性が増えるということは、雇っている男性の配偶者の中にも働いている人も増えているのです。今は昭和の時代ほど、子育ても家族や親戚、ご近所に頼ることも出来ません。当然、男性も家のことや子育てを配偶者に任せっきりにすることも出来ず、関わらなくてはなりません。

これらの時代の変化に伴うニーズに応るために働き方改革が求められています。しかし、その多くは昭和モデルをベースに出来た制度に新たな仕組みを加えることで、つぎはぎだらけになっているようです。その結果、制度の矛盾、制度同士の不適合などが多く見られ、全体として十分に機能しているとは言えないのが現実のようです。

従業員にとって、時代に合った、働きやすい環境を作らなくてはなりません。しかも、ただ求められている要求に応える制度を加えるだけでは不十分です。今の時代に合ったものに根本的に作り直す必要があります。改善ではなく抜本的な改革が必要なのです。そうしなければ、優秀な従業員を雇うことも、働き続けてもらうことも難しくなるでしょう。

そして、その改革に手を着けることを決め、推進する役割を担えるのは経営者しかいません。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

応援しています!

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