オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
社員の能力を発揮してもらうには自由を与えることが必要です。しかし、中には自分勝手な人もいます。
個々の社員が持っているものを活かすには、それを発揮してもらう環境が必要です。当然、自由を与えなくてはなりません。がんじがらめに行動を縛ってしまえば、個性を活かすことも出来ませんし、能力を発揮する機会も奪うことになります。
一方、会社は多くの人が一緒になって、利益を上げるための組織です。利益につながらないことを放置することは出来ません。もちろん、多くの人が力を合わせて業務を行っているのですから輪を乱すことも問題です。
自由と規律は、相反するものです。そもそも、どのくらいのバランスが適切と考えるのには個人差があります。しかし、人が集まると、自然と一定の適切なバランスが形成されていきます。そして、これが一種の組織文化となります。当然、会社によって、そのバランスはさまざまです。
どこの会社でも、特定の社員の行動が自分勝手だと問題になることがあります。問題の発端の多くは、職場の同僚などからの不満です。その会社で適切とされているバランスを乱す行動が問題視されるのです。
バランスを崩すような行動をすれば、業務に関係する社員の中には、通常と違う対応をしなくてはならないことが出て来るでしょう。そうすれば、負担が増える同僚が出て来ます。
個人的にもっと自由であることが適切だと考えている社員には別の不満を感じるでしょう。自分が組織文化に合わせ、行動を自ら制限して来たはずです。ある意味、努力して我慢してきたのです。その我慢をしない人を不快に思うのも当然です。
いずれにしても、一緒に働く社員から不満が出て来ます。しかし、自分勝手と言われている社員の行動は、問題なのでしょうか?
現実には、他の会社では問題にならないかもしれません。そもそも自由と規律のバランスは適切なのでしょうか?では、誰がその会社のバランスの基準を決めたのでしょうか?
自由と規律のバランスは、一見自然と形成されるように思えますが、実は違います。過去の社員の行動が許されたか、許されなかったかによって形成されていくものです。そこにいる社員の個々の基準で一種の世論が形成されますが、それだけで決まるものではありません。そこに強い影響を与えているのは経営者の対応です。経営者が許したか許さなかったかで決まっていくのです。
自分勝手だと問題になっている行動も、経営者が許し続ければ、それは許されるものになっていきます。つまり、認められている自由の範囲内になっていくのです。
経営者が判断基準を変えれば、自由と規律のバランスは動いていきます。問題になっている行動が自分勝手、つまり規律を乱しているのか、あるいは認められる自由の範囲内なのかを決めているのは経営者なのです。経営者はそのことを意識した上で、社員の行動を許すかどうか判断しなくてはなりません。
本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。応援しています!
経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
長尾洋介プロフィール
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