オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。
最低賃金の引き上げが決まりました。その上げ幅は過去最大です。
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物価高により生活が苦しくなっていると感じている人は多いです。大企業のほとんどが初任給含め、賃上げを行なっています。その流れの中、最低賃金も引き上げられることになりました。昨年の上げ幅は過去最高でしたが、今年の上げ幅は昨年を上回り、2年続けて過去最高の更新です。その結果、最低賃金は2年で1割上がることになります。
物価高は企業にとっては原価高、コスト高です。一方、多くの中小企業では、物価高やエネルギー高によるコスト上昇を価格に転嫁できていません。その上、最低賃金が上がるとなると、さらに経営が苦しくなることになります。賃上げすることが難しい会社も多いことを考えると、最低賃金の見直しは避けられない状況であっても、引き上げ幅は大きくないことを期待していましたが、見事に裏切られました。
サービス業など、多くの人手を必要とする業界では、中小企業だけでなく多くの会社で、最低賃金に近い時給のアルバイトやパートに頼っています。最低賃金の引き上げは、物価高などと同様にコストを増加させます。このような会社にとって最低賃金の引き上げは大きな痛手です。
もちろん、これらの業界の全てが最低賃金に近い時給で人を雇っているわけではありません。売り手市場の労働市場で、人手確保のために最低賃金よりも高い時給でアルバイトやパートを募集している会社や店舗もあります。もちろん、企業努力で何とかなることではありません。高い時給で人員を確保し、ビジネスを継続するために値上げも同時に行っています。
政府だけでなく、マスコミや評論家、経営用語を使って生産性の向上、付加価値を上げることが必要と言います。生産性や付加価値は格好いい言葉ですが、平たく言えば利益幅です。売上とコストとの差額です。日本の労働生産性が低いのは値上げを避けてきたことが主な原因だと考えています。コストが上がっている中で生産性を維持するには値上げしなくてはなりません。生産性を上げるには、コストが変わらなくても値上げする、あるいはコストの上昇以上に値上げするしかありません。コスト上昇以上に値上げすることが働く人が生み出す価値を高める唯一の方法なのです。
もちろん時給を上げても、一定以上の売り上げがなければビジネスは立ち行かなくなります。どのようにお客様に理解してもらうのか考えなくてはなりません。理解をしてもらっても客数や売上数が減れば、必要な売り上げを上げられなくなります。値上げをしても客数や売上数を維持する対策も考えなくてはなりません。
値上げは待ったなしですが、値上げするためにしなくてはならないことも多いです。値上げを決断し、そのためにしなくてはならないことを会社として実行するのは経営者しかいません。
本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。
応援しています!
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経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
長尾洋介プロフィール
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