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二年を超えるブランク

指揮者とオーケストラ

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

新型コロナウイルスの影響でビジネスが止まっていた業界もあります。二年を超えるブランクの影響は小さくないようです。

新型コロナウイルスの感染者は少なくありませんが、重症者や死亡者の数は低い状況が続いています。外国人の観光客受け入れ開始や行動制限の緩和など、少しずつコロナと共存しながら経済活動も動き始めています。これは良いことです。

新型コロナウイルスの影響で、事業がそれまでのように行えない業界もあれば、ほとんど全く行えなかった業界もあります。例えば飲食業、宿泊業、観光業などです。

これらの業界では、休業しなくてはならなかったり、事業を続けていてもお客様が少なく、人手が余っていました。パートやアルバイトはシフトに入れることが出来ず、社員からも退職希望者を募った会社も少なくありません。さらに、他の会社に期間限定で出向させた会社もありました。会社によっては、存続させるために、本業と違う業務も請け負っていました。その結果、この二年半の間、本業の業務にほとんど関わっていない人が多くいます。

二年半する機会がなかったらどうなるしょう?

忘れていることも多いでしょう。同じことをするのに以前よりも時間がかかるでしょう。また、仕事の質も下がるかもしれません。

これは、ベテラン社員のケースです。2020年、2021年に入社した社員は、そもそもきちんと本来の業務をしたことがありません。仕事は、継続的に行う中で、経験を積み、知識を増やし、レベルが上がるものです。その機会が与えられないまま二年目、三年目を迎えた社員も、業務の遂行レベルでは新入社員と変わりありません。

以前、多少制限が緩和された頃、これらの業界では、業務に支障が出ていました。今、本格的に事業活動が戻って来ることが期待されています。実際、戻って来る可能性が高いと言われています。その中で、本当に業務が回るのでしょうか?

これは、先ほど挙げたサービス業だけではありません。ある業界の会社では、営業部門について心配していました。その会社では、対面での営業活動を制限していたようです。コロナ以前と比べ販売額は低下していましたが、国からの支援を活用しながら事業を継続することが出来ていました。

ところが、活動の制限が撤廃されれば、支援もなくなります。事業を継続するには、コロナ以前の販売額に戻さなくてはなりません。ところが、この二年半の間に営業を担当する人の実務能力レベルが下がっているので、元のような販売額は達成出来ないと考えているようでした。

事業、個人共に行動制限が緩和されていくのは良いことです。しかし、緩和されれば、緩和された状態で、業務を回さなくてはなりません。実際には、ただ回るだけでは不十分で、出来るだけ早く、コロナ以前の成果を出せるようにしなくてはなりません。そのためには、ただ浮かれていてはいけません。元の実務能力を取り戻さなくてはなりません。

これは社員に対して、負担を強いることです。しかし、会社の存続のためには必要なことです。そして、それを推進する役割を担うのは経営者しかいません。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。応援しています!

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