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そこじゃない、それじゃない、そうじゃない

黒板を見ながら閃きを待っている男性

どこの会社でも現場でも、解決したい問題や改善したいことがあるものです。そこでさまざまな手を打つのですが、思うような結果が出ないことがあります。その原因は何なのでしょうか?

その原因の多くは、次の三つの内のどれかが合っていないからです。

  • 対策を行った場所
  • 対策自体
  • 対策の実施方法

どのような対策を行うかを考える時、まず原因箇所に手を打とうと考えます。しかし、実際に対策を行って効果が出る所が、原因箇所とは限りません。直接原因に手をつけることが難しい、あるいは非常に手間がかかる場合もあります。さらに、原因箇所に手を着けることによって、それ以外の部分で大きな悪影響が出る場合もあります。原因究明は重要ですが、必ずしも原因箇所に対策を施すことが最良とは限りません。

もちろん、どのような手を打つかも重要です。対策には流行りがあります。新しく注目を集めている対策もあります。そして定評のある対策もあります。自社で実績のあった対策もあります。これらの中から対策を選ぶことが多いと思われます。しかし、条件が変われば、最適な対策は変わります。自社の状況、環境、使えるリソースなどを踏まえて対策を選ばなくてはなりません。

また、対策の実施方法に問題があるケースも少なくありません。まず、実行可能な実行計画を作らなくてはなりません。対策を実行するのは現場です。決めるだけ決めて、現場に丸投げでは、通常の業務もある中、後回しにされたり、形だけ実行することになりがちです。また、実行するために必要な情報や知識、人材、予算など、リソースを与えなくてはなりません。そして当然ですが、実行する現場に対策について十分に説明することも大切です。知っているのと出来るのとでは大違いです。きちんと知らないことを実行するのが困難なのは当然です。現場が十分理解出来るまで説明することも重要です。

いろいろと手を打っているのに、問題が解決出来ない、改善しない場合、どこかに原因があります。

  • 手を打つべき場所は、そこじゃない
  • 打つべき手は、それじゃない
  • 現場への下ろし方は、そうじゃない

可能性があります。そこ、それ、そう、の三つはいずれもローマ字で書くと「S」から始まります。思うような成果が得られないならば、この三つのSについて検証すれば、改善点が分かります。そして本来は、現場に無駄なことをさせず、疲弊させないためには、対策を考え、決める時に、この三つのSについて確認することが大切です。

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