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社員の可能性を潰さず力を伸ばす

荒野の坂道を駆け上がる人

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

ほとんどの経営者が社員の可能性を潰さず、力を伸ばしたいと思っています。しかし、現実は難しいようです。

褒めて育てるのが主流の時代です。子供の頃から褒めて育てられた世代も増えています。この世代の人たちは、誰でもなりたいものになれると言われて育っています。さらに違いは個性であり、尊重されるべきものと思っています。そして自分の可能性を信じています。別の言い方をすれば、自分に自信を持っています。これらは全て良いことだと思っています。

それ以前の私たちの世代は、真逆に近い育ち方をしました。不足していることが多いことを前提に努力を求められ、厳しく指導されました。分不相応な望みを持たないように言われて育ちました。これも間違っていないと思っています。ただし、褒めて育てられた世代と違い、自分が自分のままで良いという思いを持ちにくいです。

人にでは誰にでも可能性があります。しかし、それは可能性です。出来るようになりたいことが何でも出来るようになるわけではありません。全員がなりたいものになれるわけではありません。これは現実です。誰もがいつかは向き合わないといけない現実です。

望みどおりにならない現実を突きつけられた時、どうするでしょうか?

自分の力の不足に自信を失ってしまう人もいるでしょう。自分が原因ではないと、ある意味開き直る人もいるでしょう。力不足を認めた上で、力をつけようとする人もいるでしょう。

分不相応な望みを持たないように育てられた世代は、自分に元々十分に力があると思っていません。ある意味、謙虚です。諦めるか、望みを叶えるために努力するかのいずれかに分かれます。

一方、褒めて育てられた世代は、自信を失う人と開き直る人が多くなります。自分に自信があるのですから当然です。しかし、その自信はそもそも力を伴わない根拠のない自信です。特に開き直る人は、周囲からは、尊大でプライドが高いように見えることもあります。

世代や育てられ方が違っても、共通していることがあります。それは努力しなければ力は伸びないことです。逆の言い方をすれば、努力させることが、力を伸ばし、可能性を潰さないことにもつながるのです。

努力してもらうために、何をする方が良いのか、何をしない方が良いのかは、人がどのような自己認識を持っているかによって違います。それは育った時代や環境によって違います。つまり、相手によって働きかけの方法を変えないといけないのです。

これが人の可能性を潰さず、力を伸ばすのが難しい原因です。それでも人に合わせて方法を変え、努力してもらうことは人材育成には必要なことです。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。応援しています!

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