会社のような複数の人が関わる組織が自然に動くことはありません。
誰かが意思決定し、それを伝え、組織が実行します。つまり、会社を動かす出発点は意思決定です。
目次
意思決定がなければ動かない
会社はビジネスを通して社会に貢献し、利益を上げるためのあります。
会社の活動は、得たい成果を上げるために行われます。
では、会社という組織は、どうして動いているのでしょうか?
それは意思決定され、指示として伝えられているからです。
会社は何の意思決定も行わなければ、組織は動きません。
日々の業務が動いているのも、過去に行った意思決定の内容を実行しているからです。
社会環境やビジネス環境が変化している中、会社も変化に対応して変えなくてはならないことが常にあります。
経営陣が何も意思決定しなければ、以前からしていることをやり続けることになります。
提供している商品やサービスが時代遅れになっていてもそのままです。
時代が求めている雇用条件や働き方があっても、昔ながらの就業制度のままです。
時代の変化への適応は、1つの例でしかありません。
意思決定がされなければ、会社は何も変わらず、以前していたことを延々と続けるだけです。
会社を動かすには、まず意思決定が必要なのです。
意思決定は選ぶこと
一般的に意思決定と言えば、何らかの目的に対して、いくつかの選択肢を用意し、比較検討して選ぶものというイメージです。
しかし、しなくてはならないことも沢山ありますし、する方が良いことはもっと沢山あります。
考えれば考えるほど多くの目的が見つかるでしょう。
同時に全てに取り組めないならば、どれかを選ばなくてはなりません。
ある目的について取り組むと決めても、そのための対策や解決策も、いくつも見つかるでしょう。
100点満点の選択肢はなく、どの選択肢にも一長一短あります。
それでも、実行するにはどれか1つを選ばなくてはなりません。
意思決定とは選ぶことです。
選んだことに取り組みます。
逆に考えると、選ばなかったことをしないと決断するのと同じことです。
何を選ばないかを決めるのには相当な覚悟が必要なものです。
簡単に切り捨て、割り切ることを難しいと感じる人が多いです。
そこで、決断を先送りにしたり、保留にしているケースが出て来ます。
これは何も決めていないのと同じです。
目的や方策を選ぶのも意思決定ですが、取り組まないものを決めるのも意思決定です。
しないことを選ぶのも意思決定だと認識して、適切なタイミングで行うことが大切です。
決断を放置する弊害
意思決定を行わなければ、どうなるのでしょうか?
会社は動きません。
何も変わりません。
そして、取り組む目的も果たされません。
このような状態になるのは、意思決定を行わないケースだけではありません。
決断を放置しているケースも同じです。
検討を続ける期間を延ばしたり、決断時期を先に設定する場合もあるはずです。
その場合も、延期していることと、出来るだけその理由を社内に伝える方が良いです。
そうしなければ社内の人は、却下されたか無視されたと思うでしょう。
検討されていることへの社内の期待が大きかったり、社内からの提案である場合は、不満を感じるでしょう。
意思決定はタイミング良く行い、社内に結果を伝える
取り組む、取り組まないも意思決定です。取り組むと決めた目的に対し、何をするのかを決めるのも意思決定です。
何らかの事情があり、決断や実行を先送りするのも意思決定です。
決めるべきことは遅延なく決めて放置しないことが大切です。
そして、意思決定した内容は、社内にきちんと伝えることも重要です。
経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
長尾洋介プロフィール
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