有機体とは、生活機能をもち、有機物からなる組織体、一言で言えば生物のことです。
そしてその特徴は、部分が組織、編成されて、システムとしてバランスが取れていて、発展的に変化出来ることにあります。
会社も有機体と似ています。
目次
それぞの部分に役割がある
有機体の例として人間の体を考えてみます。
人間の体は細胞で出来ています。細胞が集まって、臓器などさまざまなパーツを作ります。臓器などのパーツにはそれぞれ役割があります。
例えば胃は食べたものを消化して、栄養を吸収できる形にして腸に流します。腸は胃から流れて来た消化した食べ物を吸収します。
このようにして、それぞれの臓器には役割があり、役割を果たしています。
全体として機能している
食べ物が消化されて吸収されるまでのプロセスと同様に、人間の体は全て全体として機能しています。
それは役割分担が明確で、それぞれが自分の役割を果たしているからです。
しかし、それだけで全体として機能しているわけではありません。
まず胃の消化能力と、腸の吸収能力はバランスが取れています。
腸で吸収が間に合わないほどの胃の消化能力があっても無駄です。
また、胃に送り込まれる食べ物量は統制が取れています。
腸の吸収が間に合わない程大量の食べ物を胃に送り込まないように、食べる量を調整しなくてはなりません。
これは脳が判断しています。
胃や腸の状況が情報として神経を通して脳に届けられ、その状態によってお腹の減り具合を判断します。
そして、もっと食べるのか、食べるのを止めるのか、どちらかの行動が促されます。
別の例を挙げると、体温調整も全体として機能しています。
寒い季節と暑い季節では、同じ気温でも感じ方が変わります。
何かウイルスなどが体に入ると、ウイルスを殺すために体温を上げます。
これも変化に対応して統制が取れている例です。
人間の体は全体として機能するように、バランスを良く出来ていて、統制が出来ているのです。
個と個が集まり全体として動く
有機体である人間も会社も個々が集まって全体として動いているものです。
人間が体を維持し、環境に対応する仕組みは、会社を運営する上で参考になる視点を与えてくれます。
会社に何か問題が起こったり、課題がある場合、会社を1つの有機体として考えてみると、解決のヒントが得られるかもしれません。
会社全体として機能していますか?
もし、どこかに問題や課題があるならば、それぞれの部門の役割は明確ですか?
それぞれの部門は役割を果たしていますか?
それぞれの部門のバランスは取れていますか?
関連する部門の統制は取れていますか?
経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
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長尾洋介プロフィール
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