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【資格を持っている人の扱い方】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
資格が注目されており、さまざまな資格を持っている人がいます。
資格取得者をどのように活用すると良いのでしょうか?


現在は、さまざまな資格があります。
国家資格もあれば、民間資格もあります。
分野もさまざまです。
資格がなければ出来ないと法律で決まっているものもあります。
企業の事業に必要な業務の中に、有資格者が一定数以上いなくては出来ないものもあります。
資格と一言で言っても、さまざまです。
従業員の中には、いくつかの資格を持っている人も多くいるでしょう。
採用しようと募集すれば、いくつもの資格を持っていることをアピールしてくる応募者も多いでしょう。
資格は、ある分野について実務を行うに十分な知識を学び、理解していることの証になります。
もちろん、資格を持っていることは評価すべきことです。
しかし、実際の業務の視点で見れば、資格は一種の潜在能力でしかありません。
例えば、マイクロソフトのエクセルという代表的な表計算ソフトの資格があります。
一般的な使い方やグラフの作り方などは、知識があれば出来ることも多いでしょう。
しかし、関数などはどうでしょうか?
多くの関数を知っていても、実際に何をする時に使えるのかはイメージしにくいものです。
そして実際に、ある関数を使うと、より簡単に処理が出来る場面で、その関数を思い出せるでしょうか?
膨大な数の関数を一旦覚えていたとしても、意外に思い出せないものです。
知識を実務で活かすには、経験が必要なのです。
また、例えば販売員資格については、どうでしょうか?
資格を持っている人は、販売に関して多くの知識を持っているでしょう。
オペレーションに関することはもちろん、接客などについても知識は十分なはずです。
しかし、現場で販売実績を上げられるかどうかについては、コミュニケーション能力など別の要素も大きく影響します。
知識が十分にあっても、実務で知識を活かすには経験が必要です。
実務で活かすには、知識以外に他の要素も必要です。
まず、このことを有資格者本人が自覚していることが必要です。
また、会社も資格を持っていることと、その分野での実務能力が高いこととを分けて考えなくてはなりません。
繰り返しになりますが、資格を持っていることは基本的なことを知っていることの証でしかありません。
有資格者には、知識を使い、経験を積ませる機会を与えることが大切です。
そして経験を積ませた上で、他に必要な要素が備わっているかを見極めることが必要です。
このようなことを意識して有資格者を扱っているのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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