神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
ビジネスでは、改良や改善に取り組み続けることは価値があると言われています。
しかし、注意すべきこともあります。
時代は変化し、状況も変わります。
取引先や顧客からの要望もあるでしょう。
そして他社に対抗する必要もあります。
これら全ての要因から、商品やサービスの改良、業務の改善は必要です。
改良や改善に取り組むには、目的と目指す目標を明確にすることが大切です。
これらが明確だからこそ、真剣に取り組むことが出来ます。
しかし、改良や改善は簡単ではありません。
しかも1つひとつのことを完了させるのも短期間では出来ません。
さらに継続して取り組まなくてはなりません。
そこで実際に取り組む時に必要なのは、拘りです。
より良い、より早く、より正確であることは、ビジネスでは価値のあることです。
拘りがなければ、この程度で良いか、という気持ちになります。
この程度で良いと思ってしまうと改良も改善も止まります。
このようにして改良や改善に取り組む上に拘りは必要です。
しかし時には拘りの強さがしばしば問題を起こします。
それは執着です。
改良や改善で上を目指せば際限がありません。
改良や改善には拘りが必要ですが、取り組んでいると近視眼的になりがちです。
真剣に取り組めば取り組むほと、近視眼的になり、執着してしまうのですから厄介です。
改良や改善に取り組んでいる中での執着には2種類あります。
1つ目は目指すレベルへの執着です。
ビジネスでは改良や改善が必要ですが、全てにおいて最高を目指す必要はありません。
ところが少しでも上を、という姿勢は大切なのですが、その思いが強すぎると、必要以上のレベルを
目指そうとしてしまうことがあります。
2つ目は、これまでに取り組んできたことへの執着です。
改良や改善には、新しい、あるいは別の視点や発想が必要なことは少なくありません。
しかし、以前に作り上げたもの、それまでに取り組んで来たこと、今までの視点や発想を手放すのは簡単ではありません。
手放すことは過去の実績や努力を否定することと同じだと思いがちだからです。
そこで視点や発想に固執してしまうことがあります。
改良や改善に取り組み続けることは、会社の発展だけでなく存続のためにも必要です。
そして改良や改善に取り組み続けるには拘りが必要です。
しかし、拘りが一線を超えると執着になってしまいます。
正に拘りと執着とは紙一重なのです。
このことを理解し、2つを区別し、管理しながら改良や改善に取り組んでいるのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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オフィス・ビブラビのサービス
執筆者、長尾洋介のプロフィール
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経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
長尾洋介プロフィール
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