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【好ましくない状況のリストアップは難しい】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
業務に関する改善を検討する場合、早い段階で好ましくない状況を洗い出します。
一旦全ての状況をリストアップすることが必要です。
ところが現場から出て来るリストを見ると、偏ったものになるケースが多く見られます。
なぜなのでしょうか?


全てをリストアップするために、ブレインストーミングを行うことが多いと思います。
最初は勢い良く発言があったものが、だんだんと出なくなり、いつか止まります。
そんな時、ファシリテーターは、違う視点を提示したり、幅や深さを変えることで、さらに多くのアイデアが出るように働きかけます。
特に違う視点の提示は必要な情報をあぶり出すに効果的です。
ワーク・ブレイクダウン・プログラムでも、違う視点を提示しながら必要な情報をもれなく出すことを勧めています。
それでも出て来にくいものがあります。
それは、好ましくない状況の原因が、自分たちにあると自覚しているか、疑われる可能性があるものです。
そこで必要なのは安心感を与えることです。
ここで役に立つのが、
人とコトとを分けて考える
という原則です。
好ましくない状況の原因を社員に求めず、仕組みに求めるのです。
しかし、これは簡単ではありません。
ファシリテーターの言葉を信用して大丈夫なのか?
何らかの形で会社から責任を問われるのではないか?
という自己防衛の姿勢を取るのは社員にとって自然なことだからです。
特に、それまで会社で問題が起こった時、個人に責任を問う形で対処してきた場合は、もっと防衛的になります。
実は、これが改善や問題解決を社内で行うのが難しい理由の一つです。
好ましくない状況をリストアップすることも、簡単に考えないことが大切です。
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オフィス・ビブラビのサービス
執筆者、長尾洋介のプロフィール

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