機能している組織では会議を効率的に活用しています。会議を効率的に運用するヒントはファシリテーションにあります。
目次
ファシリテーションの効果
ファシリテーションとは、日本語に訳すと会議の運営です。その根底にあるのは、会議の目的に焦点を当てることです。
具体的には、参加者の知恵を活かすことを念頭に置いて運営されます。そのため、参加者の知恵を引き出すように働きかけます。そして議論に全員を巻き込むことで自分事化することが出来ます。
会議の基本プロセス
現場の知恵を引き出し、自分事化するためには必要なことがあります。それは、適切なプロセスを踏んで議論を進めることです。
その基本的なプロセスは、以下の通りです。
- アイデアを広げる
- アイデアを整理する
- アイデアを評価する
全体プロセスも、各プロセス内も概ね同じ手順で進めることは一見非効率に見えて、最終的には効率的であることが多いです。そして何よりも効果的です。
ファシリテーションのツール
ファシリテーションでは、適切なプロセスを踏みながら議論と検討を進め、最適な結論に至ることを目的としています。そのためには、いくつかのツールを使います。主なものは以下の通りです。
- ブレインストーミング
- ロジカルシンキング
- フレームワーク
これらはファシリテーションだけで使われるツールではありません。しかし個人ではなく、参加者全員が参加して議論する上では使う必要のあるツールです。
会議運営のカギ
ファシリテーションでは、会議の進行役をファシリテーターと言います。いわゆる議長です。本来の目的を見失わず、参加者全員を巻き込み、効果的に議論を行えるかどうかは、議長に依る所が大きいです。ファシリテーターの進行が会議の質を決めます。
会議の質を決めるファシリテーターの役割は以下の二つです。
- プロセス通り議論を進める
- あらかじめ決めたルールを参加者に順守させる
実際には議論をきちんと、論理的に進めるために介入しなくてはならないこともあります。よくあるのは、以下のようなケースです。
- 議論がかみ合っていない
- 発言が個人攻撃になっている
- 発言内容に事実と意見・判断とが混ざっている
- 上司など特定の人の答え探しをしている
これらは全て、会議の質に影響を与える要素です。ファシリテーターが適切に進行し、必要に応じて介入することが必要です。そして同時に、質の高い議論を行うために必要なルールを理解した上で、ルールに準じて行っているファシリテーターの指示や介入に、参加者が従うことが大切です。この二つが揃うことが会議運営のカギです。
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