現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビです。ブログを訪問いただき、ありがとうございます。
ビジネスにつきもののリスクとの付き合うことは経営者にとって避けて通れません。
そんなリスクとの向き合い方について5回にわたって、出張の時の航空会社を選ぶというケースを使ってリスクとの向き合い方について考えていく2回目です。
今回は、リスクにつながる違いを知る、です。
前回のブログで書きましたが、飛行機で移動する場合、航空会社だけでなく、以前からある航空会社か格安航空会社かも選べるようになりました。以前からある航空会社はフルサービス航空会社と呼ばれるようになりました。一方の格安航空会社は、フルサービスに対してサービスの一部をなくしたり、有料の注文制にしたりとサービスを最小限にするイメージがありますが本質は違います。格安航空会社と日本語で呼ばれますが、元々は略語でLCC、ロー・コスト・キャリアです。もちろん、サービスを減らせばコストを抑えられますが本質はそこにはありません。
この二つのタイプの航空会社の違いをいくつか見ていきます。例えばフルサービス航空会社では機内食と飲み物は無料で、格安航空会社では機内食も飲み物も有料です。次に格安航空会社では空港の使用料を最低限に抑えるため、搭乗口は一番遠く不便な所になっています。もちろん航空会社は政府などから厳しい安全基準を守ることが義務付けられています。
さらにここからが格安航空会社のロー・コスト・オペレーションの本質的な違いです。まず、飛行機を最小限しか持っていません。フルサービス航空会社では、必ず予備の飛行機と乗務員を確保しています。機材故障などが起こっても予備の飛行機を飛ばせるので、時間は遅れても目的地に行くことは可能です。一方、格安航空会社の場合、予備の飛行機を持っていませんので、その飛行機の修理が終わるまで、目的地に飛び立つことは出来ません。
また、飛行機が飛ばない場合の対応に違いがあります。フルサービス航空会社の場合、後に同じ会社の便があり、座席に余裕があれば、その飛行機に乗ることが出来ます。持っている航空券の料金体系によっては、他のフルサービス航空会社の便に乗ることも可能です。ところが、格安航空会社の場合は、便数が少なく、自社の他の便への振り替えは難しく、他社への振り替えは出来ません。
このように、フルサービス航空会社と格安航空会社との間には違いがあります。
リスクを知る場合、まずはリスクに関係する条件の違いを調べることがスタートです。
次回のブログでは、格安航空会社を選ぶことのリスクにつながる違いをどう評価するのか考えていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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